白文鳥の雛「ぴより」をお店に迎えに行ったときに、ペット保険の紹介を受けました。保険に入る期限にはまだ間があったためこの時には加入しませんでしたが、どんな時に病院に連れていくのかを彼女に聞きました。
その中で 「爪切り」の話が出ました。’えっ、爪切りを病院でするの?’と聞き返してしまったのですが、動き回る文鳥の爪を切ることは予想以上に難しいとのこと。深く切ってしまって出血をしてしまうことも多々あるから病院で行ったほうが安全という説明でした。
’爪切りを病院でねぇ’と半信半疑でしたが、初めての挿し餌の際に100%納得をしてしまうのです。挿し餌さえ怖くてうまくいかないのに、動き回る「ぴより」を押さえて爪先を切るなんてことは絶対無理!
しかし飼育に慣れて「ぴより」を扱うことへの怖さがなくなる(と言うかぞんざいになる)と、「爪切りいけんじゃない?」という気持ちがふつふつ湧いてきました。
早速、調べておおよその目安と方法を知りました。
- 文鳥の爪切りは病院で行うという選択肢はもちろんある
- 文鳥の爪切りに使う道具は、人の爪切りでもOK・専用道具もあり
- 文鳥の爪切りをする際は、しっかりとした保定と爪先の固定を心掛ける
- 文鳥の爪を切る場所は血管の先、余裕をもって切る
- 文鳥の爪を切っていて出血した場合の止血方法
最近「ぴより」につかまれると、痛さを感じる時があります。力が強くなっているのかもしれませんし、爪が伸びて来ているのかもしれません。その時が来たならば、しっかり・安全に切ってあげられるように学んでおきたいと思います。
文鳥の爪切りのしかた
前述のとおり、文鳥を飼育するにあたってやるべきことの中に「爪を切ること」というのは、わたしの頭の中には全くありませんでした。’あなたも爪は切るでしょ?’と言われれば確かにそのとおりなのですが、では自然の文鳥たちはなぜ爪を切らずに済むの?という疑問も沸きます。
自然の文鳥たちは、その厳しい環境下で知らず知らずのうちに爪が削れていってしまうのですね。一方、飼われている文鳥たちはそういうことはありません。
先日、ペットショップを覗いた時に止まり木に巻き付けるサンドペーパーみたいなものが売られていました。そんな環境をケージ内で作らない限り、文鳥の爪が自然と削れるなどということはないという証明でもあります。
病院で行うという選択肢
保定まではいきませんが、挿し餌をする際にわたしはまず、「ぴより」を片手で身動きできないようにします。おとなしくなったのを見て、抑える力を解いて餌をあげるという流れです。
爪を切る際は、あれ以上の抵抗をするのだろうな。刃物も使うし。そう考えると、初めから病院でやってもらうというのも一つの選択肢だということはよくわかります。
爪切りの料金
病院で文鳥の爪切りをした場合に、費用はいくらかかるのでしょう?
動物のみならず、自由診療というものにわたし自身慣れていません。「ぴより」を世話してくれたペットショップの店員さんは「自分が知っている病院では500~600円くらいだと思います」と言っていました。
調べてみても「爪切り」の費用は500~1000円程度。ただしその費用に「診察料」、初めてならば「初診料」がかかるようで、総額で2000~3000円程度になるようです。これを安いと考えるか高いと考えるかは飼い主次第です。
爪切り以外のメリットも
爪切りをする前に、簡単な診察もしてくれる病院もあるようです。愛鳥の定期健康診断と考えればメリットはあります。
またこれは人でも同じことですが、なじみの病院・主治医を作っておくことは何かあった時に頼りになります。
自分で行うという選択肢
病院で爪切りを行う料金やメリットを知りました。それでも自分で行っている飼い主の方々、行いたいと思っている飼い主の方々も多いと思います
愛鳥との付き合いは10年前後。結構な長丁場です。できることは飼い主として自分で行うと考えはごく普通のことです。
そのできるかどうかは、一度経験してみないことにはわかりません。「ぴより」がうちに来て、そろそろひと月。扱い方もひと月前に比べれば格段にうまくなったのではないかと自負しています。つまり、わたしも「自分で行う」ことに考えは傾いているということです。
そのためにも「文鳥の爪切りに必要なもの・知っておくこと」を具体的に調べました。
爪を切る頃合い
これもペットショップの店員さんからこう聞きました。「爪先がくるんと丸まって見える頃、そうなればすぐわかります」。分かるような分からないような・・・。調べてみても数字で示されるような具体的な説明にはお目にかかれませんでした。
おそらく店員さんが言ったような「爪先がくるんと丸まって見える頃・普段接している飼い主が長いと思った時」ということになるのでしょう。そう考えれば、【最近「ぴより」につかまれると、痛さを感じる時があります】というわたしの感覚もそれかもしれませんね。
爪を切る道具
調べてみたところ、人が使う爪切りでも問題ないようです。
ただ、文鳥は臆病な動物。爪を切ったことを悟られないようにできれば越したことはないということ。口コミを見ると、マルト長谷川工作所製「KEIBA HA-D04」というニッパが文鳥の爪切りの道具として評判がいい製品です。切れ味よく、文鳥の爪への衝撃が少ないという評判でした。
爪を切る際に文鳥の心身に負担をかけず、手際よく作業できる道具を用意する必要があります。
保定する
保定とは動物が動かないように抑えておくこと言いますが、小鳥の場合いくつかあるようです。
保定した後に愛鳥の指先を固定する必要があるために、親指と薬指が使える左側の保定1の仕方が爪切りには向いていますね。
文鳥の爪切りはこの画像のイメージでしょう。文鳥の足の指は本当に細くて弱いものです。動かないようにしっかり固定しないと大変なことになってしまいます。
爪を切る場所
文鳥の爪を見てみると血管が透けて見えます。その血管の先、1~2ミリ余裕をもって切ります。(※参考画像は血管と爪を切る場所のイメージです。この画像の爪の状態は爪が ’くるん‘と巻いていません。この状態ならばまだ、爪を切る必要はありません。)
実際にわたしが初めて爪切りに挑戦したならば、慣れるまでは2ミリ以上あけて切りそうです。いきなり「ちょうどの部分」は怖すぎて。
出血した場合の止血方法
爪切りをしていて、万が一、出血をさせてしまったら。
- 圧迫止血する。
- 線香で傷口を焼く。
- 小麦粉を付ける。
深爪程度の失血を止める場合の対処法です。それより大事ならば、急ぎ動物病院に行きます。
文鳥の爪切りはどうする?
人が髪を切るよう、爪を切るよう、文鳥にとっても爪を切ることは日常の一部。それだけに愛鳥の爪切りを「どこで?」「どう?」は必ず考えることになります。今のわたしがまさしくそうです。
- 文鳥の爪切りは病院でも行ってくれ、費用は総額2,000~3,000円程度
- 文鳥の爪切りには、「文鳥の心身に負担をかけず、手際よく作業できる」道具を選択する
- 文鳥の爪切りを行う際は、しっかり保定をし指先も動かないようする
- 文鳥の爪を切る場所は、足の指の血管から1~2ミリ先
- 文鳥の爪切りで出血した場合は、止血処置をし大事の場合は急ぎ病院に連れていく
近々、「ぴより」にも初爪切りがやってきそうです。今回学んだことを踏まえ、まず「自分で行えるのかどうか」を確認しようと考えています。