五十を過ぎてドラムを習いだした妻。
いつしか口を開けば、彼女はこう言うようになりました。
その言葉から始まった、妻のプライベートスタジオ作成への道。
その道すがら、終始わたしたち夫婦を悩ませたのが「音響・建築」の専門用語・慣習。
音響・建築に関して全くの素人であるわたしたちが、それら専門用語や慣習を調べ解釈して行った経過を記録に残しています。
今回は上棟式をおこなうにあたって、施主(建築主)としてが用意をしたものです。
先におこなった地鎮祭とも違い、ふるまう対象やふるまうものの内容に関して施主が判断しづらいものがありました。
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042. 施主が地鎮祭で用意するもの
地鎮祭は建築工事が始まる前に、その土地を守る氏神様から土地を使う許可を得、工事の安全を願い、家が建った後も、災いが起こらないことを祈願する儀式です。その地鎮祭を行うにあたって「施主が用意するもの」を今回はお話します。
※文中に示す値や内容は、わたしたちがスタジオを作成してく過程で学んだことです。それぞれの分野に対し、わたしたちはあくまでも素人です。誤った数値や、解釈違いの内容があるかもしれません。ご了承お願いいたします。
上棟式とは
さきに、上棟式のことを簡単に触れておきます。
木造建築では、棟木を組むことで建物の軸となる骨組み部分の工程が終わります。
そのため、骨組みを作り終えることを棟上げと呼び、家屋の守護神や大工の神様に
- ここまでの工程が無事に終えられたことを感謝し、
- 工事が最後まで支障なく終わることをお願いする
ために儀式(棟上式)をおこないます。
施主はその際に、建築に携わる関係者にも感謝の意を込めて料理やお酒をふるまい、手土産や祝儀を渡します。
略式や式自体をおこなわないことも多い
まず、建売住宅では上棟式はほとんどおこなわれないと言うこと。
注文住宅でも最近はおこなわなかったり、略式にして上棟式をおこなったりすることが増えていると聞きました。
また、手土産やご祝儀を渡すだけ ということも結構あるようです。
会場設営
わたしたちがおこなった略式上棟式には、祭場というものはありませんでした。
上棟式の式次第
棟梁・大工さん2人・現場監督・建築士事務所2人・マッチングサービス会社1人・わたしたち2人の計9名がそろったところで、上棟式が始まりました。
略式ですから神主さんは呼ばず、現場監督が「四方固めの儀」→「直会」と進行役を務めてくれました。
また、幣串や棟札も供えませんでした。
施主として上棟式に用意したもの
ここから今日の本題、施主としてわたしたちが上棟式に用意したものをお話します。
用意したものは、
- 四方固めに使う、酒・塩・米
- 直会で食べて頂く、弁当・お茶
- 式の終わりに渡す、手土産と祝儀
こららのものを先に準備しておきました。
四方固めの儀
建物がしっかり建ちますようにと、東西南北の四方の隅を、酒、塩、米で祓い清めます。
通常はここで ’無事工事が進みますように ’と二礼二拍手一礼となるようですが、神主さんもいらしゃらないのでこれもなし。
このまま直会(なおらい)の儀に進みました。
直会(なおらい)の儀
直会の儀には、お供え物を食べることで神様から神力を分けてもらう・身体を清めるという意味合いがあるようです。
そんな感謝の気持ちを込めて施主である妻が挨拶をし、設計・管理の責任者である「充総合計画一級建築士事務所」代表の杉浦さんからひと言いただいて、直会が始まりました。
直会に用意したもの
直会には、お弁当・飲み物・ちょっとしたおつまみを用意しました。
お弁当は ’ この暑い中、働いてくれている職人さんにガッツリ食べてもらおう。’と肉とうなぎがセットになったもの+ご飯大盛。
仕出し弁当を頼み、現場まで持ってきていただきました。
1食2000円ほどでしたが、とてもおいしいお弁当でした。
参加人数がちょっとあやしいところがあったので2食ほど多く頼んでおきましたが、残った分は希望者に持って帰って頂きました。
式の終わりに渡した手土産と祝儀
手土産
‘手土産には紅白のお餅や赤飯など縁起がよいものを’と書かれているサイトをよく見ましたが、わたしたちはビールとおつまみのセットにしました。
たまたまこんな缶ビールが新発売されていたので、もらった方も珍しがるだろうと思い、
この缶ビールにおつまみを足し、熨斗(のし)をつけました。
こんな感じに人数分袋に入れて持って行きました。
ご祝儀
どこまで渡し、いくら用意する?
これらのことはネット情報を参考にし、棟梁・現場監督・大工さん、設計責任者・事務所員の方々に、役職に応じて2万円~5千円の範囲でお渡ししました。
上棟式をおこなってよかった
ここまで書いてきたように、上棟式をおこなうにあたっていろいろ準備がありました。
しかし地鎮祭の時にも思いましたが、これらの式をおこなって本当によかったと思っています。
今回、わたしたちは略式という形を取りました。
それでも、和気あいあい、みなさん笑顔で帰って頂き、施主として満足できる上棟式となりました。
※文中に示す値や内容は、わたしたちがスタジオを作成してく過程で学んだことです。それぞれの分野に対し、わたしたちはあくまでも素人です。誤った数値や、解釈違いの内容があるかもしれません。ご了承お願いいたします。