五十を過ぎてドラムを習いだした妻。
いつしか口を開けば、彼女はこう言うようになりました。
その言葉から始まった、妻のプライベートスタジオ作成への道。
その道すがら、終始わたしたち夫婦を悩ませたのが「音響・建築」の専門用語。
音響・建築に関して全くの素人であるわたしたちが、それら専門用語を調べ解釈して行った経過を記録に残しています。
今回は建築用語、建ぺい率と容積率について。
※文中に示す値や内容は、わたしたちがスタジオを作成してく過程で学んだことです。それぞれの分野に対し、わたしたちはあくまでも素人です。誤った数値や、解釈違いの内容があるかもしれません。ご了承お願いいたします。
建ぺい率とは?
土地探しをしていると必ず目にする「建ぺい率」という用語。
比較的答えやすい建築用語ですが、正確には答えられない用語でもあり。
建ぺい率は、その土地の中で建物用に使える面積の割合
建ぺい率は、
- 敷地に対する、建築可能な建物面積の割合
- 数値が大きくなるほど、広い建物を作ることができる
おおまかにいえば、こう言うことなんだろうだとわたしたちは考えていました。
建築面積は真上から見る
その建物の建築面積は、真上から見た時の面積を指します。
例えば12.5m×8mの敷地に、以下のような2階家を建てようとしているとします
1階部分の建築面積は、8.5m×5m=42.5㎡です。
この家は車を止めるために、2階の方が広く作るように考えらています。
真上から見ると、建物部分は8.5m×7メートル=59.5㎡あります。
建築面積に含まれないもの
【構造】や【建物本体に対しての長さや高さ】によって、建築面積に含まれないものがあります。
例えば、
- 屋根・柱・壁を持たないもの
- 外壁中心線より飛び出している部分が1メートル未満のもの
というものがあります。
この2つの条件を満たしたバルコニーや外階段、軒やひさしなどは建築面積に含まれません。
(※1メートルを超えた部分は敷地面積に加算)
また指定条件は異なりますが、出窓なども同様の扱いを受けられるものがあります。
容積率とは?
建ぺい率同様、土地探しをしていると必ず目にする「容積率」という用語。
これも比較的答えやすい建築用語ですが、建ぺい率よりは一瞬考えてしまう用語です。
容積率は、その土地に対する建物の延べ床面積の割合
容積率は、
- 敷地に対する、建築可能な延床面積の割合
- 数値が大きくなるほど、広い空間を持つ建物を作ることができる
おおまかにいえば、こう言うことなんだろうだとわたしたちは考えていました。
敷地 × 容積率 = 延べ床面積
先ほどの2階家を例に、容積率を計算してみます。
建築条件を設定してみます。
- 敷地面積:100㎡
- 建ぺい率:60% 容積率100%
- 1階分床面積:8.5m×5m 2階分床面積:8.5m×7m の予定
とします。
建ぺい率は前述のとおり、59.5%なのでクリア。
しかし、予定した延べ床面積は(8.5m×5m)+(8.5m×7m)=102㎡(=容積率102%)となり、容積率では許可が出ません。
そのため例えば、1階部分の1辺を5mを30㎝縮めて4.7mにすれば容積率もクリアになります。
床面積に含まれないもの
建ぺい率の時と同じように、【構造】や【建物本体に対しての長さや高さ】によって、床面積に含まれないものがあります。
例えば、
- 吹き抜け
- 条件を満たす外階段
- 外壁中心線より飛び出している部分が2メートル以内のベランダ・バルコニー
- 天井高1.4m以下・設置する階の床面積の1/2未満・はしごを固定しないロフト
などが床面積に含まれません。
(※ベランダやバルコニーの2メートルを超えた部分は床面積に加算)
建築可能な建物の広さは、建ぺい率や容積率だけで測れない
購入したい土地を決め、不動産会社に連絡を入れた妻。
先客があり結果を待つ間に、調べられることは調べようと思い立ちました。
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005. 土地を決めたよ!スタジオは都内になるか ?
土地探しを始めていたわたしたちですが、ついに購入する土地を決めました。土地、23区内+高台+狭小地、no崖地、そして予算ぎり。とりあえず、購入の意思を不動産会社に伝えましたが、連絡待ちです。ドキドキ
そして彼女は、建ぺい率や容積率以外の、建築制限を知ることになります。
セットバックや高さ制限、これらが妻を悩ませることになります。
※文中に示す値や内容は、わたしたちがスタジオを作成してく過程で学んだことです。それぞれの分野に対し、わたしたちはあくまでも素人です。誤った数値や、解釈違いの内容があるかもしれません。ご了承お願いいたします。