人生100年時代に向けて1年でも長く元気に有意義に生きようとするならば、何かの時への実用的な備えをしておくことに越したことはありません。
例えばこのコロナ騒動のように、思いもしない理由でいきなり勤めていたお店が閉店になったりすることがこれからもあるかもしれません。
あるいは年金の支給が近い将来、70歳にずれ込むことだって非現実的な話ではありません。
そんな状況に置かれた時に、収入を確保するすべを今から準備しておけば安心してシニア世代を迎えることができるに違いありません。
今回は高齢者の仕事探しにつながる資格、求人の多い資格のうち「第二種電気工事士」のことについて勉強してみました。
目次
第二種電気工事士は仕事につながる資格
シニア世代が将来の仕事探しへの準備として、取得をめざす資格の性質を限定しました。
- 高齢者の仕事探しに直結するもの
- 独学、かつ普段の生活の生活を大きく犠牲にせず取得可能なもの
つまり、現在の生活と併行しながらでは勉強時間が全く足りないもの、かつ、実際に50代、60代の求人がないような資格は検討外ということにしました。
この条件のもと、実際にどんな資格があるのかを調べました。
サイト「独学のオキテ」との出会い
資格探しを始めて比較的早い時期に、たまたま出会ったのが「独学のオキテ」というサイトでした。
管理人の「くらげ」さんがご自身の体験をもとに資格の内容や取得のための勉強方法などを数多く掲載している、仕事もしながら独学で資格の取得をもくろむシニア世代にとっては本当にためになるサイトです。
掲載されている多くの記事の中で特にわたしの目を引いたのものが、「50代男性向け独学資格ガイド」というページでした。
この資格ガイドのページを読んでいて、思わず膝を打ったのは、
資格で価値があるのは、「必置資格」という資格で、要は、法的な需要のある資格以外、50代で評価されることはほとんどありません。
どれほど履歴書の資格欄が埋まっていようと、勤務先の業務に関係しない資格の評価は「ゼロ」で、再就職の決め手にはならないのです。
まさにそのとおり、「くらげ」さんの書かれていることに納得しました。
外れのない資格は、第2種電気工事士と危険物取扱者 乙種4類
ここからは「独学のオキテ」・管理人の「くらげ」さんの受け売りです。
こうも述べられています。
結論から言うと、50代男性がまず取得しておくべき資格は、「第2種電気工事士(通称:2電工)」と「危険物取扱者 乙種4類(通称:乙4)」です。
資格取得を考えているなら、2電工と乙4から、手をつけるのがベストです。
当該2資格を推薦する切実な理由は、まず、「求人の数が多い」からで、他の資格と比べて、格段に「ハズレ」がないのです。
~(中略)~
勉強の手間(取りやすさ)。取得コスト。有用さ。求人の多さ。
2電工と乙4は、費用対効果からして、他の資格と比べて段違いで有用であるといわざるを得ません。
資格・免許別ハローワーク求人数データという資料も掲載されており、数字的な裏付けもされています。
わたしが考えるシニア世代の資格取得の趣旨に、まったく合致しています。
迷わず、この「第2種電気工事士」・「危険物取扱者 乙種4類」の二つの資格のことを学んでみようと思いました。
今回はそのうち、「第二種電気工事士」がどんな内容の資格なのかを学ぶことにします。
第二種電気工事士とはどんな資格?
二種があれば一種もあるのですが、種別はさておき「電気工事士」とはどんな仕事をするのでしょう?
調べたことをまとめてみると、電気工事士というは「電気設備の安全を保つとともに、安全に電気工事を行う者」と言えそうです。
電気工事士は経済産業省が管轄する国家資格であり、都道府県知事より免状を交付されます。
第一種と第二種の違い
電気工事士の1種と2種では、扱える範囲と更新の有無が変わってきます。
第一種 | 第二種 | |
扱える範囲 | 一般用電気工作物 500kW未満の自家用電気工作物 | 一般用電気工作物 |
更新の有無 | 5年毎に講習を受け更新 | なし |
扱える範囲
上の表にある電気工作物というのは、電気を供給するための設備の総称です。
一般用電気工作物は600ボルト以下の低圧で受電している、一般住宅や小規模な店舗・工場などの建物における電気供給設備です。
一種、二種共にこの一般用電気工作物を取り扱うことができます。
対して事業用電気工作物という、一般電気工作物以外のより規模の大きな建物における電気供給設備があります。
事業用電気工作物は電気事業用と自家用に分かれますが、このうち500kW未満の自家用電気工作物を第一種電気工事士は取り扱うことができます。
更新の有無
まず最初に、第二種電気工事士は講習制度も更新手続きもありません。
一度取得すれば、期限なく活用できるということです。
一方、第一種電気工事士は五年ごとに講習を受け、更新手続きを行わなければいけません。
試験の内容と日程
第二種電気工事士の試験は「筆記」と「技能」があり、筆記の合格者のみ技能に進むことができます。
日程は年に2回、上期と下期で行われます。
試験は筆記と技能
筆記試験は「配線図記号」「機器・器具・材料・工具」など全問50題を120分で解き、60点/100点が合格ラインです。
技能試験は公表問題のうち1問を40分で作業し、欠陥がなければ合格です。
試験日程と受験料
2021年度は以下のとおり2回、技能試験の日程は都道府県によって異なります。
上期 | 下期 | |
筆記試験 | 5月30日(日) | 10月24日(日) |
技能試験 | 7月17日(土) または 7月18日(日) | 12月18日(土) または 12月19日(日) |
申し込み | 3月22日(月) ~ 4月08日(木) | 8月16日(月) ~ 9月02日(木) |
受験料(インターネット) | 9300円(非課税) | 9300円(非課税) |
受験料(郵送) | 9600円(非課税) | 9600円(非課税) |
合格率
筆記試験は例年60%前後、技能試験は70%前後。
国家試験の中では合格率は高い方になります。
50代の求人につながる資格ー「第二種電気工事士」|むすび
このコロナ騒動は多くの国民の懐を直撃しました。
これから先もこういうことが起きないとは、誰も言えません。
そんな状況に置かれた時に収入を確保するすべを今から準備しておけば、安心してシニア世代を迎えることができるに違いありません。
高齢者の求人につながる資格、第二種電気工事士の資格を今からでも検討してみたらいかがでしょうか。
実はわたしも「第二種電気工事士」の資格取得を目指すことにしました。
その経過はこのKageBlogの実践サイト「わたしの改善化計画」でご報告しています。
何かの時への備えに、資格取得をめざしてみませんか!