白文鳥の「ぴより」の成長日誌&飼育情報

文鳥を初めて動物病院に連れて行く

本日、我が家の白文鳥「ぴより」の身体に異変が見て取れ、初めて病院に連れて行きました。

初めての動物病院、文鳥飼育初心者にとっては勝手が分からないことばかりで不安が多いと思います。

  • 病院に連れて行くべきか迷う
  • どこの病院に連れて行くか迷う
  • どのように文鳥を連れて行けばよいのか迷う
  • いくらお金を持っていくか迷う

本日わたしが取った行動に照らし合わせて、対処法をまとめてみました。

まだ一度も動物病院に訪れたことがないという、飼育主様への参考になれば幸いです。

病院に連れて行くか迷う

前兆もなしにその症状はいきなり現れた

下の画像のように、我が家の白文鳥「ぴより」の右足の外趾(後ろ指)の爪が黒くなっていることに気付きました。毎日、毎日「ぴより」の姿は見ていますが、爪に異変が起きていることに全く気付かず動揺してしまいました。

と言うのは、ある写真が頭をよぎったからです。

先日「文鳥が片足立ちをする時はどんな時?」という記事を書くために色々と調べていて、【事故で足が壊疽してしまい片足になった文鳥】の写真を目にしました。まさか、「ぴより」の足も壊疽しかけている?

しかし、ついさっきまでこんな爪じゃなかった。こんな短時間で壊疽するものか?

家内にこのことを話すと ‘どこかにぶつけたんじゃない?’とあっさり。焦るわたしに、何とか楽観視したいわたし。病院に連れていくかを本当に迷いました。

その迷いを増長していたのは、わたしにとって動物病院が「未知なるもの」だったこともあったと思います。

病院に行くことを決断

ただ、この迷いはすぐに消えました。これ以上、判断が遅くなると 「ぴより」に大変なことが起きるという恐れが迷いを封じ込めました。それほど前述した「片足の文鳥」の写真は、わたしにとってショッキングなものだったのです。

どこの病院にいこう?

急ぎネットで検索。「○○区、動物病院、小鳥」で調べて、口コミ・うちからの距離・午後の診察開始時間の3点からある動物病院に連絡を取ることにしました。

安田動物病院

口コミは、Googleマップの店舗登録に掲載されていたこの口コミを頼りにしました。引用させて頂きました。

我が家のインコが急に倒れた時、近くの動物病院が普段から受診していないため断られた中、休みだった日にも関わらず親身になって容態をみてくださいました。
結果もう手遅れでした…けれどみてくださったことだけでも安心しました。そして気遣ってくれて受信料はただにしてくださいました。
ほんとに感謝してもしきれません。私も将来こんな風な獣医になりたいと思いました!

わたしは自分自身がかかる病院・医師を決める際にも最重要視するポイントがあります。それは ’話しやすいこと・よく聞いてくれること’。この口コミからはわたしが望む病院像が見えました。

そして、午後の診察開始時間が14時からで他の病院よりも2時間ほど早いことも大きなポイントでした。こちらは動揺しています。一刻でも早く連絡を取りたい気持ちで一杯でした。

小鳥専門の動物病院ではありませんでしたが、この安田動物病院に行くことに決めました。

誤算あり、休診だった

安田動物病院のHPで診察時間を確認した時に一つ誤解をしたことがありました。それは「予約診療」という表記。今日(水曜日)はまさしくその予約診療日にあたっていたのですが、【予約がなければ休診】という考え方はこれぽっちも思いませんでした。

14時きっかりに電話をすると少し長い呼び出しの後に転送らしき呼び出し。その後、男性の声で応対がありました。その声の主が安田動物病院院長先生でした。聞けば、今日は休診になって自分も病院にいないということ。

ただ、‘16時には戻れるだろうからよかったらその時間にもう一度連絡をしてもらえませんか?’というお話。‘わかりました’とこちらの素性も言わずに受話器を下しました。わたしもそれほど焦りがあったのでしょう。

2時間遅れの診察のおかげで逆に冷静さを取り戻せた

結果、16時過ぎに「ぴより」を診てもらうことになったのですが、今思えばこの2時間の遅れはわたしにとっては冷静さを取り戻すという点で大きな意味がありました。

この間、もう一度「文鳥の爪が黒くなる」原因を調べました。文鳥の爪が黒くなる原因は主に2つ、

  • どこかにぶつけるなど外傷的原因。
  • 肝臓に問題がある内傷的原因。

ということを知りました。肝臓ならば前兆があるはず。何より「ぴより」は超元気。いきなりの変化は家内が言った通り「外傷的」なものが原因ではないかと、この2時間のおかげでわたしもそう思えるようになっていました。

動物病院に行く

「ぴより」を病院に連れて行けることになったわたしですが、実は今まで「ぴより」を外に出したことがありません。どんな形態で運べばいいのだろう? ここでも??になってしまいました。

文鳥をどのように連れていくのがよいのか確認

再度、安田動物病院に電話をした際に「どういう形態で文鳥を連れていけばよいのか」を確認しました。

  • 文鳥がひなの時に使用していた(虫かごのような)ケースに入れていくこと
  • 床材はバードマットを敷き、止まり木だけ入れていくこと
  • カイロ等が見当たらないため、バッグの中にケースを入れタオルで防寒をしていくこと
  • 文鳥が驚かないように天面にもタオルを被せていくこと
  • 車で向かうこと

この2時間で調べたこと・今できることの確認を院長先生にしました。

保温材なしの防寒対策に関しては一瞬難色を示されましたが、車で10分ほどの距離だと分かって ‘大丈夫です’とおっしゃって頂けました。

実際の診察

診察室に入り、「ぴより」の入ったケースを金属製の台の上に置きました。院長先生は「ぴより」をケースから出すことはせず、じっと外趾の爪を観察していらっしゃいました。また普段の「ぴより」の行動も聞かれました。

‘右足の外趾が止まり木から若干浮いていますね。やはり何かに強くぶつけたのでしょう。爪が黒くなっているのも外傷による内出血でしょう。特に処置をしなくても大丈夫です。’

外趾の爪が黒くなっている理由は、何かに強くぶつけた時におきた内出血。ほっと一安心しました。

ちょうどよい機会なのでほかのことも聞いてみた

初めての動物病院。病院内には他に患者さんなし。ちょうどよい機会だと思い、今まで疑問に思っていたことも含めていくつか質問を院長先生にさせてもらいました。

糞の状態

実は2,3日前からちょっと気になっていたことがありました。それは【糞】。少し水っぽいのです。ケースの中での移動中に「ぴより」がしっかり糞をしてくれていたので、そのことも聞いてみました。

この糞のことも ‘ 多少水っぽいですが、形もしっかりしています。これも大丈夫。少し水を多く飲んでいるのでしょう。’ということでした。(※この画像は帰宅時のもので、すでに糞の水分は飛んでしまっています。)こちらも安心できました。

ケージ内の温度と湿度

わたしの質問に対して、

  • ケージ内温度は25℃~30℃で大丈夫です。ただ、文鳥の調子が悪いようでしたら、30℃は維持するようにしてください。
  • ケージ内湿度は温度ほど気にしなくて大丈夫です。人が心地よいと思う湿度で大丈夫です。

院長先生のお話で特に心に残った内容は、‘文鳥も飼い主と共に生活をしていかなくてはなりません。どちらかがではなく、共に合わせて行くということが大事。’

わたしもそう思ってきました。先生のこの言葉はとても嬉しかったです。

病院に連れて行かなくてはいけない絶対条件

文鳥は痛いとは言いません。また動物は外敵に見せないために自分の弱みは我慢すると言います。となれば、こちらが察してあげなくてはいけません。

そこで院長先生に ‘文鳥がこう状態にいたら絶対に病院につれて行かなくてはいけないことはありますか?’と聞いてみました。

餌を食べなくなったらすぐに連れて来てください。文鳥は2日餌を食べなかったら死に至ります。

いつもより食べないということですか?

’ いえ、違います。食べる量が減るのではなく、食べなくなります。’

診察料は2200円

診察が終わり、費用を伺いました。

’特に処置はしていませんから、小鳥の初診料2200円になります’ ということでした。

事前にネットで調べてみると、初診・基本的な検査料も含めて診察料は5000円程度と書かれている記事を多く目にしました。ただ、処置によってはその費用も変わってくるでしょうし、何しろ保険の使えない自由診療というのは初めてです。わたしは念のため2万円ほどを財布に入れて行きました。

休診(時間外)費用なども含めると5000円以上はかかると思っていたので、ありがたかったです。

文鳥を初めて動物病院に連れて行く|むすび

今回、わたしの取った行動と照らし合わせて、文鳥を初めて動物病院に連れて行く際の注意点や費用などをお話しました。

白文鳥「ぴより」が我が家にやってきて80日足らず。いつかは動物病院に行くこともあるだろうとは思っていましたが、その時はいきなり来ました。

わたしのように何の知識もなく動揺してしまわないよう、予め近くの「小鳥を診てくれる病院、できれば小鳥専門の病院」を調べておくだけでも大切なことだと思います。

また、費用のことも含め分からないことは、動物病院に素直に聞いてしまうべきだと思います。悩む時間があったら、一刻も早く愛鳥を病院に連れて行くことが大事ですから。

生き物を飼うことの責任と喜びを感じながら、白文鳥の「ぴより」との生活を続けています。