今回は、文鳥が卵を産んだらどうしたらよいか?という疑問です。
先日、我が家の白文鳥「ぴより」がいきなり卵を産みました。
わたしにとってはいきなりでしたが、「ぴより」からすればいきなりは失礼でしょう。
思いもしない卵を目の前にして、わたしは慌てふためくばかり。
「ぴより」は生まれて15ヵ月、りっぱな成鳥。
発情、産卵があってもおかしくない年頃なのに、わたしが油断していました。
慌てて急ぎ調べたことが、今回のぴよりQです。
文鳥の発情のサイン
文鳥飼育未熟者のわたしが慌てふためいた大きな理由は、「ぴより」が示している産卵の前兆に気づかなかったということです。
発情や産卵に関しての知識があれば、’ いきなり ’ なんて思うことはなかったはずです。
発情のサイン→オスは歌って踊って、メスはおしりを振って
産卵の前に、文鳥は発情のサインを出します。
オスは歌って踊って求愛をし、メスは姿勢を低くしてお尻を振って。それが発情のサイン。
おしりをフリフリかわいいね。
なんて、まったくそのことに気づかない、わたしは飼育者失格でした。
メスの文鳥が尾羽を振り続けていたら、発情・産卵の準備に入っていると肝に銘じました。
できれば卵を産ませたくない
文鳥に限らず動物のお産は、お母さんの体力をひどく消耗します。
メスの一羽飼いの場合、産卵は繁殖に結び付かず、文鳥の体力を奪うだけの結果になりかねません。
場合によっては、産卵の際に卵詰まりをおこして死なせてしまうこともあります。
繁殖させないならば、卵を産ませないと考えもあります。
発情をおさえる→触れない、暗いところをつくらない
卵を産ませたくないなら、発情を抑えるように持って行くということでした。
- 必要以上に文鳥に触れない。なでなでしてしない!
- 粟玉などの高カロリーの食事を与えない
- つぼ巣は置かない。明るい時間を長くする。
- ケージの中の玩具は外す
過度な愛情は控え、必要以上の体力をつけさせない と言うことでしょうか。
暗くて居心地の良い場所にもぐりこんだら、安心して産む態勢に入ってしまいます。
わたしはまったく逆のことをしていました。
さぁ、卵を産みなさいというようなことばかりをしていました。
卵を産むならば全力で安産を
卵を産ませよう。すでに産む態勢に入ってしまっている。 ならば安産になってほしいと考えるのはどの飼育者も同じでしょう。
食事に気をつけ、ケージ内を暖かくし、必要ならば病院に連れて行きます。
卵を産む前兆
そろそろ産卵が近い時には、尾羽を振り続ける発情のサインとは別の兆候も見られます。
産卵のきざしは、
- 紙をはこぶ
- 狭いところに入りたがる
- ボレー粉をいやに食べる
- 脚を開いて立つようになる
- 床によく下りる
- 体重が増える
というような行動や変化に現れるようです。
今思えば、我が家の「ぴより」の場合、体重のほかはすべて当てはまりました。(体重は測っていませんでした)
出産時のケア
文鳥の産卵に気づいた時の飼い主のケア。
できることは多くはないようです。
- ケージ内をいつもより温め(30℃前後)、産卵を促進させる
- 卵詰まりに注意する
卵詰まりの症状
卵詰まりは卵が体外に出されず体内で詰まってしまう症状のことをさし、時に死に至らしめる危険な病気だということ。
- お腹をさわるとなにかある
- じっとしている
- いきんでいる時間が長い
- 食欲が落ち、水ばかり飲んでいる
- ふんが少ない
これらの症状が発情後に見られるようならば、卵詰まりの可能性があります。
卵詰まりは早期治療が大切なので、すぐに病院に連れて行くことが必要です。
産んだあとはどうする?
産卵後の親鳥や卵のケアのしかたも、有精卵なのか無精卵なのかで違ってきます。
有精卵の場合
とにかく、そっとしておくこと。
文鳥に限らず、出産後の動物はとても神経質になります。
巣の中をのぞいたり、手を入れたりは絶対にしないということです。
無精卵の場合
親鳥に抱卵させるか、卵を取り除くか 所説いろいろありました。
わたしは以下のように判断して「ぴより」の様子を見守っています。
- 親鳥が抱卵している場合→抱卵をやめるまで様子を見る
- 親鳥が抱卵していない場合→卵を産む気配がないようならば、その時点で卵を取り除く
所説を読んでわたしが気になったことは、「文鳥が一度の産む卵の数は5~7個。取り上げるとその数に達するまで産み続ける」という説明でした。
確信もないまま卵を取り出して「ぴより」が数合わせに走るならば、彼女の身体にさらに負担をかけてしまいます。
1つ目の卵を産んで6日が経ちますが、「ぴより」には卵を温めようという気配は見られません。
連日1個ずつ卵は計2個ありますが、その後3日の間、産卵はなし。
あと一日、二日様子を見て、産む気配がないようならば、わたしは卵を取り出そうと考えています。
文鳥が卵を産んだら?|むすび
生まれてすぐに我が家に来て、「ぴより」はいつまでもその時のままと油断していていました。
思いがけず「ぴより」が卵を産み、慌てふためいてしまったわたしです。
雌雄の区別は分からずともこういう時は必ずくると事前に学習しておけば、「ぴより」はより安心して卵を産めたかもしれません。
また、負担のかかる産卵を回避できたのかもしれません。
飼育者として本当に反省しています。
まだまだ長い「ぴより」との生活。まだまだ学ばなくてはいけないことが多くありそうです。