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ボイラー実技講習に行って来ました

2022年4月9日

50歳を過ぎて、目的をもって何かを学ぶということがめっきり減りました。人生100年時代に向けて、1年でも長く働きたいと思っています。ルーティン化した生活を打破したいという気持ちが強くあります。そのために、資格取得を目的に勉強を始めることにしました。

2級ボイラー技士の学科試験に合格してひと月、申し込んでいた実技講習を受けてきました。

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本日(2月24日)、安全衛生技術試験協会より2級ボイラー技士の免許試験の結果が発表されました。とりあえず、合格しました。この後、日本ボイラ―協会でおこなわれる実技講習を受講したのち、免状が交付される予定です。

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2級ボイラー技士の場合、試験を受けるだけならば資格要件はないのですが、免許を申請するとなると学科試験の合格以外にも実務経験が必要となります。

実務経験にもいくつかの種類があり、たとえば

  1. ボイラーの取扱いについて6月以上の実地修習を経た者
  2. 都道府県労働局長又は登録教習機関が行ったボイラー取扱技能講習を修了し、4ヶ月以上小規模ボイラーを取扱った経験がある者
  3. 都道府県労働局長の登録を受けた者が行うボイラー実技講習を修了した者
  4. その他諸々

わたしの場合、実務経験がありませんので、2級ボイラー技士免許申請をおこなう上で(3)のボイラー実技講習を有料で受ける必要がありました。

そのため、日本ボイラ―協会が開催する実技講習を3日かけて受講してきました。

日本ボイラ―協会 ボイラー実技講習の概要

講習の目的

講習の目的は、

•ボイラー実技講習は、その受講・修了が免許交付要件の一つとして位置付けられる講習です。従前どおり、免許試験の受験前に受講するほか、免許試験に合格した後に受講することもできます。ボイラー取扱などの経験を得る機会のない方は、ボイラー実技講習を受講・修了することにより、二級ボイラー技士免許試験に合格であれば、免許を取得することができます。

出典:一般社団法人 日本ボイラ―協会「ボイラー実技講習」

講義時間は20時間、日本ボイラ―協会の各都道府県支部ごとにおこなわれています。

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日本ボイラ―協会の支部は各都道府県にほぼ一つありますから、学科試験(安全衛生技術試験協会)の時のような遠く他県まで行くということは避けられそうです。支部詳細はこちらをご覧ください。

受講資格、費用、場所、時間

受講資格はなく、学科試験の受験前・後どちらでも受講することができます。

わたしは、学科試験合格後に行きました。試験を終えてひと月以上が経っており、多くのことを思い出すのによい機会となりました。
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受講費用は、23,200円(受講費用23,100円+受講票送付手数料100円、税込)

ただし、教材(テキスト・図鑑)を持っていない場合、追加で3,036円(教材費2,526円+送付手数料510円、税込)がかかるため、26,236円となります。※2022年4月現在、東京支部の場合

受講申し込みは東京支部の場合、講義3か月前の0時よりFAXにて申し込み開始。

1回の定員は60名(Aコース30名・Bコース30名)で、先着順で定員に達し次第締め切り。

※Aコースは3日連続、Bコースは学科と実習の間に1日休みが入る

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わたしの感覚では、申し込み開始から1週間も経たないうちに定員になっていたように思います。ちなみに、わたしは開始当日に申し込みしました。

受講場所は、各都道府県支部まちまちのようです。

わたしは東京支部で受講したので、日本ボイラ―協会東京支部(JBA本部内)で学科も実習も移動なく受けることができました。

日本ボイラ―協会本部ビルの2Fが東京支部で、地下1Fがボイラー実習室になっています。

日本ボイラ―協会(JBA)本部ビル:東京都港区新橋 5-3-1
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講師の先生の話では「他の支部では公共施設の会議室を借りて学科をおこない、実習は協力工場に移動して」というようなことが多々あるということ。東京は恵まれているとおっしゃっていました。

受講時間は、わたしが受講した回では、

集合時間:8:55
講習時間:午前9:00~12:30 午後13:15~16:40
※講義の合間に5~10分のトイレ休憩あり

結構ハードなスケジュールとなっていました。

ちなみに、法令で受講時間が定められているため、遅刻・早抜けは認められていません。

学科内容

講義内容は、初め2日間がテキストに沿った座学、3日目が実際にボイラーを動かす実習となります。

テキストは、1.概要・2.点火・3.燃焼の調整・4.付属品及び付属装置の取り扱い・5.点検及び異常時の処置という内容で、ボイラーの作動を前提とした内容になっていました。

出典:一般社団法人 日本ボイラ―協会「ボイラー実技テキスト・ボイラー図鑑」

教材はテキストと図鑑の2冊ですが、この図鑑がとてもわかりやすい。

わたしはこの2級ボイラー技士の試験勉強をしている間、‘ 実務経験がないので名称や動きがピンとこない ’ と幾度となくぼやいていました。

たとえば、炉筒煙管ボイラーの構造、

出典:一般社団法人 日本ボイラ―協会「ボイラー図鑑」

実機の写真に構造図、そして断面イラストを用いて給水や蒸気の流れが説明されています。

’ ああ、こういうことだったのね。’ と、今更ながら理解しました。

ちなみにここに掲載されているボイラー(左ページ上)がわたしたちの実習機でした。

たとえば、ウォーターハンマー、

出典:一般社団法人 日本ボイラ―協会「ボイラー図鑑」

「蒸気が急激に冷やされる→真空となる→急速に引き寄せられて高速で管壁に衝突する」という流れでウォーターハンマーが生じるらしいのです。

真空状態が生まれるなんて考えてもいませんでした。

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試験勉強中にこの図鑑が欲しかったなぁと何度も思いました。

実習内容

今回の実技講習では、ラッキーなことがありました。

ここ2年のコロナ下での実技講習では、実技講習と言いながら実習生が実際にボイラー本体を作動させることはなかったそうです。

複数の人間で同じものに触れるということを避けていたようでしたが、今回の講習からそれが解除されました。

出典:一般社団法人 日本ボイラ―協会 東京支部「ボイラー実技講習会 様子」

わたしたちの場合、

炉筒煙管ボイラーでは、

  • ボイラー本機上部に上がり主蒸気弁やマンホールをはじめとする構造の説明
  • 本機起動と停止動作の制御盤操作

鋳鉄製セクショナルボイラーでは、

  • 蒸気コック、水コック、ドレンコックを使った水面計の点検作業

小型貫流ボイラーでは

  • 内部構造を確認

というような実習をおこないました。

また、気体燃料と液体燃料の燃え方の違いや、強酸性陽イオン交換樹脂を使った給水の軟化法などを実際に見ることができました。

各種計器や部品などの展示も多く、試験勉強で読んでいた文字列を画像化できとても有意義な講習でした。
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講習修了証

実技講習修了証証は、最終日の講習修了時にその場で渡されます。

修了証はハガキ程度の大きさなので、テキストに挟んで持ち帰れば折り曲げたりすることはありません。

この後、学科試験会場で配布されていた申請書セット(申請書・封筒・返信用封筒)に、学科合格通知書とこの終了証を添えて、2級ボイラー技士の免許を申請することになります。

日本ボイラ―協会 ボイラー実技講習を受講して

もともとこの講習の受講した理由は、「免許の申請に必要」だったからでした。

正直、それ以外、他に考えもしていませんでした。

しかし実際に受けてみると、この3日間はとても有意義な時間だったと感じています。

それは学科の勉強をしている間、常に感じていた ‘ ピンと来ない ’という不満を、実際の機械を見、説明を受けることで、ある程度解消できたからだと思います。

また、試験後すっかり忘れていた、ボイラー技士としての基本的な知識を思い出すことができたからということもありました。

この実技講習は、2級ボイラー技士免許を申請しないならば、急ぎ受講する必要はありません。(受講料も安くないですし・・・)

ただわたしのように、学科試験の勉強内容にモヤモヤを感じていた人ならば、そのモヤモヤ感を・基礎知識を完全に忘れてしまう前に受講することで、楽しめ方も変わってくるのではないかと思いました。