この日記は、妻に革製スティックケースをプレゼントするまでの記録。
ドラムスティックが収納できるショルダーバッグの製作
「ロールスティックケース」を作っている さなか、
-
-
レザークラフト日記 13【ロールスティックケース②】
ロール式のドラムスティックケースの製作。完成。母の日には少し間に合わなかったが、妻へのプレゼント。そして、これからの製作への資料になるもの。最終目標は【妻にボディーバック式のスティックケースをプレゼント】すること。一歩一歩、本丸に近づきたい。
妻がふらっとやって来て、‘ いつも使っているバッグなんだけどさぁ、ちょっとくたびれてきちゃった。革で同じようなものを作ってよ。’ と言ってきた。
薄手のキャンバス地で作られたこのショルダーバック、気楽に使えて重宝していたようだが、使い込んでそろそろヨレてきたようだ。
’ わかったよ。このロールケースを作り終えたら手をかける。’
今は修行の身、多くの経験を積むことは自分のためと、バックの製作を請け負ってしまった。
『妻に革製スティックケース(ボディーバックタイプ)をプレゼントする』ことがレザークラフトの目標だから、これから作るショルダーバックにもドラムスティックを収納する仕様を加えることはマストである。
Day13. ドラムスティック2セットを内ポケットに収納
初めてのバッグと言うことで、仕様を確認し、考え、直し、ながら作っていたら約ひと月の時間がかかってしまった。
図面の引き方、バッグの作り方はYoutube動画「leather craft WHOLフール チャンネル」を参考にさせてもらった。
「型紙の作り方を公開!簡単なショルダーバッグを作ってみよう!」
「簡単な型紙を使って簡単なショルダーバッグを作ってみよう!」
*****
Day13-1. 底は別縫い、開口部は狭めて
革はイタリアンレザーでインディゴブルーに近い色。
柔らかい革、使用する大きさに合ったものを探していたら、たまたまこの革が条件にあったというだけの選択。
とは言え、普段からこんな靴を愛用しているのだから、この色を好んで買ったと言えるかも。
パーツは、本体(前・後ろ・底の3つ)とベルト。
多くの作成動画では本体は切り離さずに一体にしているが、一番早く傷むだろう底に革の強い部分を使いたかったのであえてそれぞれを裁断し縫い合わせた。
大きさは、今まで使っていたバックにほぼ一緒。
ほぼと言うのは、妻が使用しているスティックを立てて入れようとすると、もう若干深くする必要があったから。
バッグがそこそこ深くなると、肩にかけた時にベルトに引っ張られて開口部が左右に広がりみっともなくなることがあるという。
そのため、設計の段階で開口部を底に比べて少々せばめておいた。
*
持ち手がないという意味ではトートバッグではないのだが、形状や仕様のシンプルさを見ればトートバックのようなショルダーバックを作っていた気がする。
*****
Day13-2. マグネットを使って開閉
妻からの要望。
’ ファスナーをつけて! ’ 。
今まで使っていたバッグには開口部を閉じるものがなく、かがんだりすると中のものが外に出てしまうことがあったという。
確かにファスナーはいい。
しかしファスナーとなると手間が段違いに増える。
’ わかった。’ と言いつつ、マグネットホックによる開閉に仕様を変更した。
マグネットホックの取付も初体験。
お願いごとを聞くと経験も積める と実感する。
*****
Day13-3. 底なしポケットでスティックを収納
妻からの要望がもう一つ。
’ ポケットをつけて!! ’ 。
これまで使っていたショルダーバックにはポケット類が一切なく、バッグの中で荷物が散乱して困っていたんだそう。
そのため、布製の内ポケットをバッグの前・後ろにそれぞれ縫い付けた。
そしてその内ポケットのうち2つを底なしとし、ステックを通せるようにした。
ドラムスティックを立てて収納することを迷わず選んだのは、先にロールスティックを作っていた経験値があったからである。
ロールスティックケースを作っておいてよかったぁ。
*****
Day13-4. ショルダーベルト 完成までの迷走
今回の製作の中で一番苦労したのが、ショルダーベルト作り。
長~い糸を操るという大変さもあったが、それよりも苦労したのがベルトのサイズ出しや金具との絡み。
経験を積めばさほどのことはないのかもしれないが、なにしろベルトの製作は今回が初めて。
何度も直しを入れることになってしまった。
バッグ本体の縫い合わせ部分(側面)とベルトを留めるカシメはオールマイティプレイトのくぼみを使わず、側面の平らな部分を当て叩いて取り付けた。
革を縫い合わせた布製のベルト(かばんテープ)は、幅38㍉厚み2㍉のポリエステル製、色も24色から選ぶことができた。
他に20㍉、25㍉、32㍉、50㍉幅あり。
*****
Day13-5. 完成
ドラムスティックを立てて収納できるショルダーバッグの完成。
これまで作ってきた財布やスティックケースなどとは違い、中に入れるものが不確実な入れ物は初めて。
カシメは耐えるだろうか?底の縫製は大丈夫だろうか?
妻にはいつものとおり、
何かあったらすぐ直すから。気になったことは遠慮なく言ってくれ。
と言って手渡した。
-
-
58から始めた わたしのレザークラフト
この日記は、妻が満足する革製スティックケースをプレゼントするまでの記録。 【58から始めたレザークラフト】を最初から読む