文鳥のケージ内の湿度管理はどうされていますか?
白文鳥の雛「ぴより」をうちに迎えて3週間が過ぎました。幼い頃に家族で文鳥を飼っていたことがあったとは言え、事実上の「文鳥飼育初心者」のわたしが当初、気をつけたことは保温。
’雛の飼育はまず保温’とバカの一つ覚えで、ケージ内の温度管理に気を使いました。その過程で失敗もし、道具もいくつか購入してきました。
文鳥の睡眠におやすみカバーを購入したらサーモスタットも欲しくなり
続きを見る
しかし飼育に慣れてくると、初めに払っていた飼育への細やかな配慮が無くなってきました。「それはそこまで気を付けなくても大丈夫じゃない?」
ケージ内温度は25℃~28℃を目安とし、20℃を下回らない、30℃を超えないというアバウトな管理になりつつあります。
温度管理のことに自分なりの決着をつけると、今度は湿度のことが気になり始めました。
早速、調べておおよその目安と方法を知りました。
- 文鳥の飼育において湿度管理は大切
- 文鳥の飼育に適する湿度は50%~60%
- 文鳥のケージ内の湿度を保つ方法
ちょうどこの時期(12月)、日本の多くの地域では寒いうえに湿度が下がり乾燥します。文鳥のケージ内湿度を考えられる方へこの記事が参考になれば幸いです。
目次
文鳥の飼育において湿度管理は大切
我が家に白文鳥の雛「ぴより」を迎えて以来、まず頭にあったのは「食事・保温・清潔な環境」でした。食事は教えられたものを教えられた分量で与え、清潔な環境はケージ内をしっかり清掃することで悩むことは多くありませんでした。
一方、保温に関しては管理温度をシビアに設定したこともあり、当初はとても苦労しました。いくつかの失敗を重ね、保温電球やサーモスタッドなどの道具の力と考え方をアバウトにすることで今は落としどころを見つけています。
それに対して「湿度」。全くの後回しになりました。調べてみると、ケージ内の湿度の管理は温度同様、文鳥が生きていく上でとても大切なことだということを改めて知りました。
文鳥の飼育に適する湿度は50%~60%
文鳥は元々インドネシア原産の鳥で「高温多湿」な環境を好みます。湿度は50%~60%が飼育に適する。と書かれている文面を多く目にしました。
乾燥は疾病につながる
ではケージ内が乾燥してしまうと、文鳥の身体にとってどのような悪影響が出るのか?
乾燥すると「ゴミ・ホコリ、ウィルス」などの生き物にとって体に良くないものが空気中に浮遊しやすくなります。また「目・鼻・口」の粘膜の力が弱くなり、生き物にとって良くないものが体内に侵入しやすくなる。そして疾病を起こす。という流れです。
これは人も文鳥も全く同じことです。
では多湿ならOKか?
ならば、多湿ならいくらでもOK・・・ということにはなりません。
高温+多湿すぎるケージ内ではカビが繁殖しやすく、食べ物も腐りやすいでしょう。
日本の梅雨の時期を考えてみます。風通しの悪いジメジメしたところでは壁や食べ物にカビが生えますし、腐りやすくなります。あれと一緒です。やはり適度な湿度が大事だということですね。
ケージ内の湿度を保つ方法
文鳥を飼育する上で「湿度管理」が大切なことを知りました。ではどのような方法で保湿すればよいのかを調べてみました。
わたしが特に注意したのは、冬場の湿度管理の方法です。
ここ関東地方では、梅雨の時期から暑さが引けるまでの時期はやはり全体的に湿度高めのジメジメした日々が続きます。しかしこの時期は冷房を効かせながら、湿度もそこそこに落ち着かせることができます。(冷房を効かせてもそこまで湿度は下がりません)
問題は冬。外気の湿度も下がる上に室内では暖房をつけるので、かなり湿度が下がってしまいます。
加湿器を使う
特に冬場、空気が乾燥しがちな時期にはとても役に立つと思います。電気製品を使うことの有効性は、「保温電球+サーモスタット」の組み合わせで大いに分かりました。
しかし、わたしは加湿器は使用していません。加湿器はケージ内だけではなく、室内全体の湿度を上げます。そのことはわたしにとっては不都合になります。
それはわたし自身が「文鳥に適した湿度50%~60%」よりも低い湿度の環境を好むからです。「わたしとぴより」の飼育です。どちらかが我慢しなくてはいけない環境は長く続かないと思っています。
ケージを濡れタオルで覆い、カバーをかぶせる
加湿器を使わない環境では、この方法がよく書かれていました。実際に行ってみると、「ぴより」のケージでは一番効果がありました。
それまでも濡れたタオルを絞ってケージとカバーの間に置いたりしていたのですが、外気に触れる表面積が限られてしまうからか、大きな効果は見られませんでした。やはり広げて覆うのが良いと思います。
「ぴより」が生活をしているケージは、SANKO「イージーホーム クリアバード35」です。天面と前後2側面に透明プラスチックが使われているケージで、おかげで中の様子をとてもよく観察することができます。
反面、ケージ側面を使って何かを取り付けるという機能が全面金網式のケージに比べて劣ります。そのため、濡れタオルで覆える面積も減ってしまいますが、それでも十分効果を出しています。
濡れタオルで覆いその上から昼間は「クリアケース」、夜間は「おやすみカバー」をかぶせていますが、ケージの上からカバーをかけることが湿気を外に逃がさないことへの一役を買ってくれていると感じています。
「ぴより」の家はこんな感じになっています。向かって左側はサーモスタットにかからないように、右側は保温電球にかからないように濡れタオルをかけています。
濡れタオルの欠点は、当たり前のことですが「乾く」こと。気付いた時点で、できる限り家の者だれかしらが交換するようにしています。
濡れペーパーをケージトレイの紙の間に挟む
ケージトレイに敷いてある紙の間に濡れたぺーパーを挟むという手段も目にしました。
実はこの手段は、濡れタオルをケージ側面にかける以前からわたしも行っていることです。今もしていますが、わたしの場合は全面に挟むことをしないこともあり効果は限定的だと感じています。
ケージ内に水を入れた容器を置く
ケージ内に水を入れた容器を置くという手段も目にしました。このことも実行しています。
先ほどの画像の、よりトレイに近い写真です。黄色文字は濡れタオル、赤色文字が濡れペーパーを挟ませたところ、そして水色文字が実際の水が入っている容器です。
手前左の大きなトレイが「ぴより」のバスタブ。真ん中二重に重ねている陶器は下の大きな器に水を少々入れ、小さな陶器にボレー粉を入れて重ねています。そしてその間に野菜を挿しています。水を入れるのは野菜を新鮮に保つため目的もあります。
一番右の容器は純粋に湿度を上げるために水を張ったのですが、「ぴより」はこの縁に止まって水を飲むこともあります。こうしてみるとバナナ型水入れを含めて8か所に水分を発する手段を取っていることになりますね。
ある意味アバウトに考えることも大事
できる限り湿度を保とうと手段は講じているつもりですが、’あっ’という時は少なからずあります。わたしは自身の考えで加湿器を使わないやり方を取っていますが、それらの方法にも限界があるということです。濡らしたものは乾いてしまうということです。
24時間付きっ切りということはできませんが、家族の協力も得ながらなんとか保湿に努めています。一方で、わたしの保湿の目標は50%超。40%を切らず、60%を大きく超えないという目標設定にしています。アバウトな目標です。
これは温度設定の時に学んだことです。何度から何度まで正確にとやろうとすると、飼い主のわたしが疲弊してしまいます。先ほどもお話しましたが、「わたしとぴより」の飼育です。
「ぴより」にはより快適な生活空間を与えたいのは当たり前、しかし、飼い主のわたしが疲弊してしまったら「ぴより」に大きなダメージを与えてしまいます。飼育を始めて3週間あまり、わたしなりの考えです。
ケージ内の湿度管理はどのように行う?
梅雨のない北海道、冬は晴天続きの太平洋側、その逆の日本海側。日本という小さな島国の中でも気候は大きく異なります。「これで間違いない」という方法はないでしょうが、わたしは以下のような湿度管理手段が有効であると感じています。
- エアコンをうまく使う
- 冬場は加湿器や濡れタオルでの保湿は有効
- 各々の適切な湿度設定を設ける
保温、保湿の管理に関しては、自分の決めた設定をしっかり維持していきます。