五十を過ぎてドラムを習いだした妻。
いつしか口を開けば、彼女はこう言うようになりました。

その言葉から始まった、妻のプライベートスタジオ作成への道。
その道すがら、終始わたしたち夫婦を悩ませたのが「音響・建築」の専門用語。
音響・建築に関して全くの素人であるわたしたちが、それら専門用語を調べ解釈して行った経過を記録に残しています。
今回は音の単位、デシベルとD値について。
※文中に示す値や内容は、わたしたちがスタジオを作成してく過程で学んだことです。それぞれの分野に対し、わたしたちはあくまでも素人です。誤った数値や、解釈違いの内容があるかもしれません。ご了承お願いいたします。
目次
デシベル(db)はどういう単位?
スタジオ作成のことを調べて行くと、目に耳に入ってくる数値の単位筆頭がこのデシベル。
そして「デシベルってどんな単位?」と聞かれても、わたしたちは満足に答えられない単位。
デシベルは、音の単位
デシベルは、
- 音の大きさを表すために使われる単位
- 数値が大きくなるほど、うるさい
- 数値は絶対値ではなく相対値
おおまかにいえば、こう言うことなんだろうとわたしたちは理解しました。
(※冒頭の画像のように、デシベルは振動の大きさを表すのにも使われます)
絶対値ではなく相対
例えば、グラムという単位。
1グラムは「最大密度にある蒸留水1ミリリットルの質量」と基準が設けられています。
対してデシベルという単位。
ポイント
人が聞き取れるギリギリ小さな音を1(=デシベル0)とした時に、その音が何倍大きいのかと表す相対的な単位。
ここで間違いやすいのは、数値と倍率が合致していないこと。
20デシベル=10倍、40デシベル=100倍、60デシベル=1000倍というように。
ちなみにごくごく普通の人が叩く生ドラムの音は100デシベル程度と言われ、これは「人が聞き取れるギリギリ小さな音」の100,000倍の音の大きさに当たるそうです。
デシベルと音の大きさ
20デシベル=10倍、40デシベル=100倍、60デシベル=1000倍。
では20デシベルって具体的にどんな音、40デシベルは?60デシベルは?
デシベルと音の大きさの関係をとても分かりやすく示しているものを、埼玉県深谷市が発表していました。
これを読んで想像しました。

D値はどういう単位?
デシベルは、音の大きさを表す単位でした。
では、D値は?
D値は、わたしたちが住居内に設置する防音室を見て回っていた頃に目にし始めた単位でした。
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合わせて読みたい001. プライベートスタジオ作りを始めるまで
人生の後半戦に入って、妻がドラムを習い始めました。爆音ゆえに限られる練習場所。いつしか ’プライベートスタジオがあったらなぁ。’が彼女の口癖に。彼女の夢が叶うまでの奮闘を筆不精の妻に代わって、わたしが記録を残していきます。
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D値は、遮音性能を示す単位
D値は、
- 遮音性能を示す単位
- 数値が大きくなるほど、音を漏らさない
- 発生する音の大きさ-聞こえる音の大きさ
おおまかにいえば、こう言うことなんだろうとわたしたちは理解しました。
D値=発生する音の大きさ-聞こえる音の大きさ
D値は、聞こえてくる音をどういう状態までにしたいかという単位。
人が会話する声と同じレベルまで音を小さくしたいのか、はたまた、ささやく声ほどに小さくしたいのか。

つまりマイスタジオで発生した生ドラムの音は近隣に漏れる、きっと漏れる、でもできる限り漏らしたくないと考えていました。
妻のプライベートスタジオはD-85を目標に
生ドラムを叩く音の大きさはおおむね、子供で80~100db、大人で100db~、プロのドラマーで120db~とされています。


となると必要とされる遮音性能は、出る音を最大、聞こえる音を最小で考え
発生する音の大きさ110db-聞こえる音の大きさ30db=D-80db
となります。
しかし妻は、音以外、振動も考慮してD-85という数字をよく口に出すようになりました。
プライベートスタジオを検討するにあたって、目にするようになった音響用語。
同様に目にするようになった建築用語よりも普段から接する機会が少ないため、何もかも調べないと分からない状態からの出発でした。
※文中に示す値や内容は、わたしたちがスタジオを作成してく過程で学んだことです。それぞれの分野に対し、わたしたちはあくまでも素人です。誤った数値や、解釈違いの内容があるかもしれません。ご了承お願いいたします。