スタジオができるまで

027. 雨の日の地盤調査は結果に影響する?

2021年6月30日

雨の日の地盤調査は結果に影響するか?

五十を過ぎてドラムを習いだした妻。

いつしか口を開けば、彼女はこう言うようになりました。

プライベートスタジオがあったらなぁ

土地を更地にし、地盤調査の依頼先も決めたわたしたち。

地盤調査の費用は地盤次第だった
合わせて読みたい026. 地盤調査費用は予算オーバー!

土地の地盤調査が始まります。地盤調査費用はわたしたちの予算を大幅にオーバーしてしまいました。地盤調査費用は結局地盤次第、相場なんてあってないようなものだと学びました。

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地盤調査の結果次第では地盤改良という、これもお金のかかる工事をしなくてはいけなくなるかもしれない。

戦々恐々の心持の中、ふと一つの疑問が頭に浮かびました。

地盤調査は雨の日に行っても影響はないの?

今回は地盤調査についての素朴な疑問、地盤調査は雨の日に行っても支障はないの?ということを調べてみました。

※文中に示す値や内容は、わたしたちがスタジオを作成してく過程で学んだことです。それぞれの分野に対し、わたしたちはあくまでも素人です。誤った数値や、解釈違いの内容があるかもしれません。ご了承お願いいたします。

雨の日の地盤調査は結果に影響する?

解体工事が終わり、地盤調査も7月明けてすぐに行うことになりました。

関東は梅雨明けは例年7月20日あたり、梅雨真っただ中で地盤調査を行うことになります。

wifey
雨が降ると敷地もぬかるむよね。地盤調査に影響は出ないのかしら?

地面がびしょびしょだと、調査結果も悪い方向に出そうな気がする。結果が悪く出ると土地改良にお金がかかる・・。
hubby

地盤調査会社・建築会社の見解は ’ ほぼ、影響なし ’

早速、ネットで調べてみました。

地盤調査会社や建築事務所のサイトを中心に読みあさりましたが、本筋の部分で雨天の調査はダメと言っている記事はありませんでした。

記事の内容としては、

  • 調査にはほぼ影響なし
  • ただし、準備に手間がかかったり、足場の悪さゆえに事故が起こりやすかったりする

というものを多く目にしました。

雨水の地盤への浸透はわずかで、地下何メートルもの下の土の物理的性質(土質)や力学特性(地盤の強さ)を測定には影響はないようです。

hubby
そうだよね。雨が降ったら悪い結果、晴れたらよい結果じゃ試験の意味ないもの。だって家は、雨の日も風の日もそこにあるわけだし。

ただね、雨天時では地下水位の測定が難しくなることがあるみたい。地下水位は地盤の液状化に関係してくるみたいだよ。
wifey

雨天と地下水位の関係に関しては、一般社団法人 SWS地下水位測定技術協会のホームページにこのようなことが書かれていました。

Q:地下水位測定で、雨の影響はどう判定すればいいですか?

前日に雨が降ると地下水位が高くなっている可能性があるため、記録簿には測定日時および前日の天候(晴れ・曇・小雨・大雨など)を記入します。日変動・季節変動・地域性・潮位の影響などでも変わってきますので、測定した日時の水位を記録し、水位の変動を考慮して地盤の安全性を判断することが重要です。雨の日のSWS試験結果は表層部において弱い数値が出る傾向にあり、地すべりなどの土砂災害は集中降雨時またはその後に発生します。そのため、雨の日でもSWS試験+地下水位測定を実施し、降雨時の地盤の状態を調べることは重要であると考えられます。

出典:一般社団法人 SWS地下水位測定技術協会

hubby
うちはSWS試験ではなく、ボーリング・標準貫入試験だけど、参考になるね。

晴れた日と、雨の日の両日で試験をした方が本当はいいのかもね。
wifey

実際に現場で聞いてみると ’影響ありません ’

地盤調査初日。

東京は警報が出ようかと言うほどの大雨。

hubby
ちょうどいいや。実際に作業の人に聞いてみよう。

念のため朝一番で地盤調査会社に連絡を入れ、この雨の中、調査が行われることを確認して現地に向かいました。

雨の中の地盤調査

現地に到着する頃には、運よく、朝方からの雨が止んでいました。

地盤調査2

初めて意識して見るボーリング調査の様子、思いの外、小ぶりな装置。

早速、作業の合間を見て聞いてみました。

わたし:雨の日の地盤調査は、結果に影響はでますか?

作業員:いえ、影響は出ません。

わたし:地面がかなりぬかるんでいますが。

作業員:ぬかるんでいるのは地表だけです。

作業員:調べたいのはもっと下ですから、問題ありません。

わたし:では、雨は調査にはまったく影響はないのですね。

作業員:結果には影響はありませんが、やはり雨の日は作業はしづらいですよね。(笑)

実際にボーリングをおこなっている作業の方に聞いてみましたが、答えはネットで目にしたものとほぼ同様のことが返ってきました。

地盤調査は雨の日に行っても影響はない

50代半ばからスタートした妻の夢の実現計画。

若いときよりも増して、時間を無駄にすることはできません。

4月に土地を購入し、とっとと解体作業を終え、結果的に梅雨のこの時期に地盤調査をすることになりました。

建築工事にはまったく疎いわたしたち二人。

地盤調査は雨の日に行っても影響はないの?なんて素朴な疑問を持ちました。

ネットで調べ、実際の地盤調査に立ち会い、

地盤調査は雨の日に行っても影響はない

ということが分かり、その疑問が取り越し苦労だったことを理解しました。

おわりに

現場に着いた時には、すでに地下5mまで掘り下げていました。

その時点での掘っている感触を聞いてみました。

hubby
試験を行わないと何とも言えないけれど、掘っている感触だと ’ ちょっとゆるいかもしれない ’って言われちゃったよ。

事前調査では、この付近で地下11メートルに支持層があったらしい。少なくともそこまでにあってほしいよぉ。
wifey

hubby
・・・

地盤調査の結果で、その後の土地改良の内容が決まってきます。

この後、できるだけ浅いところで支持層が出てくれることを祈って帰路に着きました。

※文中に示す値や内容は、わたしたちがスタジオを作成してく過程で学んだことです。それぞれの分野に対し、わたしたちはあくまでも素人です。誤った数値や、解釈違いの内容があるかもしれません。ご了承お願いいたします。

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