ケージ・カバー

注意!クリアバードの一部が変色しました

「文鳥飼育」ケージの一部が変色した

先日「気化熱で温度が下がる?対策はカバーを2枚」という記事を書きました。温湿度管理のために夜間だけケージに被せるカバーを二重にしてみるという内容でした。

「文鳥ぴより」夜間はカバーを2枚にしました
この記事気化熱で文鳥のケージ内温度が下がる?対策はカバーを2枚

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まだ数日しか試せていませんが、朝方にカバーを開けた際のケージ内温度は26℃~28℃、湿度は50%~60%を保てていますので、今のところわたしの考える「温湿度設定」には当てはまっていると思えています。

しかし、昨日この方法が影響してると思われるケージの一部変色が認められましたのでご報告し、お詫び申し上げます。

クリアバードのクリア面の一部が変色(白化)した

昨朝、いつもの通り2枚のカバーを外しケージ内の掃除をしようとしたときにケージの異変に気付きました。

わたしが使用しているケージはSANKO「イージーホーム・クリアバード35」です。前後面と天面が網ではなく透明なプラスチックで作られているため、中の様子がよく見えることが特徴のケージです。このクリアーな天面部分の一部が変色白化していました。

「文鳥飼育」ケージの保温電球の上の当たりが変色

初めは水滴かなと思ったのです。濡れタオルをかけてクリアカバーを掛けると、カバーとケージプラスチック面の間は水滴でかなり濡れます。しかし拭いても取れない。その時に初めて 「変色白化」に気付きました。

温度と湿度による白化?

クリアバードのクリア面が白化した原因を考えてみました。

  • 濡れタオルを被せた
  • クリアケースをその上から被せて湿気を逃がさないようにした
  • その上からおやすみカバーを掛けて熱を逃がさないようにした

加えて、白化している場所が限定的

  • その場所は保温電球の上

これらの条件を考えると【温湿度がプラスチックに影響を与えた】と考えることが妥当だと思いました。

プラスチックの材質がポリカーボネートならば加水分解

裏付けを取ろうと調べました。まずはっきりさせたいことは、SANKO「イージーホーム・クリアバード35」のクリア面に使用されている素材。三晃商会のホームページを見てみましたが、そこまでは掲載されていませんでした。

わたしはこの素材は「ポリカーボネート」ではないかと考えています。実はわたしは数十年、プラスチック素材を扱う仕事に従事しています。「透明性があり、なおかつ耐衝撃性の高い」素材となれば ポリカーボネートを考えることはこの業界の人間ならばごくごく普通です。

ただ、わたし自身はこの「ポリカーボネート」の扱いがほとんどなかったため、特性までは把握していませんでした。そこでポリカーボネートと白化の関連性を調べてみました。そして樹脂プラスチック材料協会の以下の記事を見ることができました。

加水分解とは
一般的に、加水分解が起こるとプラスチック・樹脂は分子量が低下し劣化をお越し、耐久性や剛性、強度に悪い影響を及ぼします。たとえば、よくエステル結合を持つプラスチック・樹脂が加水分解を起こしやすいのですが、ポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリカーボネート(PC)などは加水分解を起こしやすいプラスチック・樹脂と言われています。。
出典:樹脂プラスチック材料協会「加水分解とは」

素材が確定できていませんからこのことはわたしの推測の域を出ませんが、まず間違いなく「ポリカーボネートの加水分解による白化」だとわたしは思います。加水分解は劣化ですから、製品の【強度・耐久性】に影響を与えます。

そう考えると、わたしが行っている「温湿度管理方法」はおすすめできる方法ではありません。皆様、申し訳ございませんでした。くれぐれもご注意ください。

但し、それでわたしがこの方法を止めるかと言うとすぐには中止しません

  • 今のところ、劣化の程度が強く感じられないこと
  • 白化が生じるのは天面だけと考えられ、ケージ内観察には支障がないこと
  • 劣化よりも温湿度管理においてこの方法が成果を上げていること
  • クリアバードは各部品の交換が可能であること

が理由です。あくまでも自己責任で行います。

生き物を飼うことの責任と喜びを感じながら、白文鳥の「ぴより」との生活を続けています。

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