五十を過ぎてドラムを習いだした妻。
いつしか口を開けば、彼女はこう言うようになりました。

その言葉から始まった、妻のプライベートスタジオ作成への道。
その道すがら、終始わたしたち夫婦を悩ませたのが「音響・建築」の専門用語・慣習。
音響・建築に関して全くの素人であるわたしたちが、それら専門用語や慣習を調べ解釈して行った経過を記録に残しています。
今回は地鎮祭をおこなうにあたって、施主(建築主)が用意をするものです。
実は地鎮祭が決まったは良いものの、施主が用意するものがあることを知らずに慌てて調べた経緯がわたしたちにはありました。
※文中に示す値や内容は、わたしたちがスタジオを作成してく過程で学んだことです。それぞれの分野に対し、わたしたちはあくまでも素人です。誤った数値や、解釈違いの内容があるかもしれません。ご了承お願いいたします。
目次
地鎮祭とは
まずは、地鎮祭のことを簡単に触れておきます。
地鎮祭は、
- その土地を守る氏神様から土地を使う許可を得、
- 建築工事が始まる前に工事の安全を願い、
- 家が建った後も、災いが起こらないことを祈願する
儀式です。
祭場設営
祭場は敷地の四隅に青竹を立て、しめ縄で囲って祭場とするのが一般的のようです。
祭壇まわりに青白幕、外回りを紅白幕で囲ったりすることが多いようですが、それも絶対ということはないようです。


わたしたちの場合は、設営一切は神主さんがおこなってくれました。
地鎮祭はだれにお願いする?
祭儀はその土地の氏神様を祭っている神社にお願いして神式でおこなうのが一般的なようですが、それも様々で仏式やキリスト教式の地鎮祭もあるようです。
神社への依頼は建設会社や工務店がおこなってくれる場合が多いらしく、わたしたちも建設会社経由でお願いしました。


地鎮祭をおこなう吉日とは
六曜の「大安・先勝・友引」、十二直の「建・万・平・成・開 」が良いと言われます。
逆に避けた方が良いと言われる日は「仏滅」と「破・危・閉」、それと建築業界で嫌われる「三隣亡」。
これらの組合せでベストな日取りになればよいのでしょうが、都合がどうしても合わないこともあります。
その場合は、午後におこなえば良いそうです。


参加者の都合や工事の進行もあるでしょうから、神社や建設会社と相談して柔軟に日取りを決めることが現実的だと思います。
地鎮祭で施主が用意するもの
さて、今日の本題。
地鎮祭に際して「施主が用意するもの」です。


建設会社に必要なものを尋ねた時に ’ 初穂料だけ用意してください ’ と言われました。
実際そうだったのですが、何か不安になって直前までいろいろと調べ回ってしまいました。
施主が用意するものはお供えとお礼
地鎮祭に際して施主が準備するものは、一般的にお供え物と初穂料(車代なども)だけでよいみたいです。
祭場や祭壇の準備は、神社や施工会社(=建設会社や工務店)が準備してくれるのが一般的のようです。
お供え物
- 米(一合)
- 神酒(一升)
- 塩(一合)
- 水(一合)
- 野のもの(野菜3~5種)
- 海のもの(尾頭付きの魚、昆布、スルメなど)
- 神酒の盃(紙コップでOK)
- 榊(5本)
- 半紙(20枚)
結構な種類のものを用意することになります。
そのため、地鎮祭2日前に ’ 自分たちは本当に何もしなくていいの? ’ と不安になったわたしたちは慌ててしまったのです。
当日のお供え物です。
お酒は設計・建築関係者の方々が、そのほかは神主さんが用意してくれました。

初穂料
神主さんへのお礼としてお納めする初穂料の金額は、3万円~5万円が相場と言われます。
加えて、神主さんが車で来られている場合には別に車代を1万円ほどを包むのが通例のようです。

【初穂料を入れるのし袋】
実は当日まで適当な熨斗(のし)袋が見つからず、わたしたちはアタフタしてしまいました。
水引の結びは「結びきり」なのか「蝶」なのか。
正解は、地鎮祭の初穂料は「蝶結び」の熨斗(のし)袋に入れる でした。
「蝶結び」の熨斗袋に「御初穂料」と書いて使います。
蝶結びは、結んだ端が下を向いている結びです。
結んだ端が上を向いている「結びきり」の熨斗袋は使いません。
「結びきり」は ’一度結んだら二度とほどけない ’ という意味の結び方で、一度きりで良いことに使うのし袋です 。
「結びきり」の熨斗(のし)袋は、結婚・快気祝い、お見舞いなどに使われます。
需要の関係なのか、スーパーやコンビニではこの「結びきり」が圧倒的に多いのです。
当日に用意しようとしたわたしたちは結局間に合わず、白無地の封筒にお礼を入れてお納めすることになりました。
みなさま、早めのご準備を。
施工会社や関係者へのお礼
地鎮祭をおこなうにあたって手はずを整えてくれた関係者の方々への ’ 気もち ’ としてお礼を渡すこともあるようです。
あくまでも気持ちで絶対ではありません。

ご近所への挨拶回りに持参する手土産
地鎮祭の後に、ご近所に挨拶に回ります。
工事中は大なり小なり迷惑をかけることになるため、ご近所への挨拶回りは必須です 。
わたしたちは、建設会社、設計事務所の方々と一緒に回りました。
建設会社の方も持ってこられていましたが、わたしたちも別に手土産(洋菓子)を用意をしていきました 。
供え物はどうする
祭事が終了したのち、お供え物はどうしましょう。
地鎮祭が終わったあとに神主さんや出席者で頂く(直会=なおらい)のが元の姿ですが、最近では大規模な地鎮祭を除いては直会も開かれないようです。
そういう場合は、用意した人が持ち帰るのが一般的のようです。


地鎮祭をおこなってよかった
プライベートスタジオを作ろうと土地を購入して以来、予算と費用のすり合わせの連続です。
一時は、地鎮祭をおこなうことさえ考えたくらいです。

この後、地盤改良工事・基礎工事が終われば、今度は棟上げ式が待っています。
できればやりたいと思っています。
※文中に示す値や内容は、わたしたちがスタジオを作成してく過程で学んだことです。それぞれの分野に対し、わたしたちはあくまでも素人です。誤った数値や、解釈違いの内容があるかもしれません。ご了承お願いいたします。