五十を過ぎてドラムを習いだした妻。
いつしか口を開けば、彼女はこう言うようになりました。
’プライベートスタジオがあったらなぁ’
プライベートスタジオを作ろうと土地を探し始めて数年。
土地を決め、地盤の改良、そして設計・工事を進めて1年と9か月。
ついに、念願のプライベートスタジオがやってきました。
施主点検の時に確認できなかった電気配線、コンクリート壁面の補修などを確認したのち、「検査済証や器具の説明書など諸々の書類」と「鍵」を受け取りました。
引き渡し終了。
これで自由に出入りができるようになりました。
※文中に示す値や内容は、わたしたちがスタジオを作成してく過程で学んだことです。それぞれの分野に対し、わたしたちはあくまでも素人です。誤った数値や、解釈違いの内容があるかもしれません。ご了承お願いいたします。
Dwelling of drummer
Dwelling of drummer-ドラマーの棲家。
このスタジオ兼仕事場の設計をお願いした、「充総合計画 一級建築士事務所」さんがこの建物をこのように紹介してくれました。
充総合計画さんのHPより引用いたします。
8坪の敷地に計画したドラムスタジオ併設のサテライト的な住まいです。
半地下階の鉄筋コンクリート造のスペースは、6帖に満たない本格的な防音構造をもつ高天井のスペースです。
防音層を含めた壁/床/天井の厚みはそれぞれ45㎝/48㎝/57㎝程にもなりますが、抑える事の難しい重低音域までの音や、打撃による振動を外部に伝えること無く、演奏時の反響音が良好な空間です。
木造の上階部分の住空間は周囲の環境を読み、寛ぎのエリアは緑の借景が得られる窓を、ワークスペースには景観が抜けていく窓をそれぞれ設けることで、8帖半とは思えない居心地の良い空間となりました。
床は敢えて段差を設けることで、カウンターが座位でも腰掛けでも利用できるように設え、段差自体が腰掛けとしても機能するために、気分によって居場所が与えられる自然環境のようなスペースとなりました。
またその段差が下階のスタジオの反射音を拡散させ、良音響がより得られるようにも配慮しています。
ドラム音が抑えられれば、声楽はじめ、その他の殆どの楽器も演奏可能な性能を有します。
限られたスペースのなかに建て主の夢が凝縮されました。
自分たちでおこなう作業が残っている
無事プライベートスタジオの引き渡しは終わりましたが、実はまだ建築作業は残っています。
費用を他に使おうと施工会社に省いてもらった作業を、これから二人でおこないます。
一番時間がかかりそうなことは、木材部分にオイルフィニッシュを塗ること。
カウンターやロフト回り、トイレにも多くの木材が使われています。

素人作業でちょっとちょっとの仕上がりになることもあるでしょう。

自分たちの嗜好に合うように、ゆっくり時間をこの建物を完成させていくつもりです。
プライベートスタジオがついに引き渡されました。
※文中に示す値や内容は、わたしたちがスタジオを作成してく過程で学んだことです。それぞれの分野に対し、わたしたちはあくまでも素人です。誤った数値や、解釈違いの内容があるかもしれません。ご了承お願いいたします。