五十を過ぎてドラムを習いだした妻。
いつしか口を開けば、彼女はこう言うようになりました。
’プライベートスタジオがあったらなぁ’
ついに念願のプライベートスタジオを手に入れたわたしたち。
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合わせて読みたい057. プライベートスタジオ 引き渡し!
プライベートスタジオを作ろうと土地を探し出して数年。土地を決め、地盤の改良、そして設計・工事を進めて1年と9か月。自分たちでおこなう作業がまだ残っていますが、ついに、念願のプライベートスタジオがやってきました。
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建物の引き渡しは終わりましたが、わたしたちでおこなう作業がまだ残っています。
表札や郵便ポストなどの設置もそうですが、一番大きなものは「ワトコオイル塗り」。
2階の仕事部屋やトイレの木製部分に仕上げ用のオイルを塗布していく作業が残されています。

※文中に示す値や内容は、わたしたちがスタジオを作成してく過程で学んだことです。それぞれの分野に対し、わたしたちはあくまでも素人です。誤った数値や、解釈違いの内容があるかもしれません。ご了承お願いいたします。
WATOCO
ワトコオイルとは、亜麻仁油を主成分としたオイルフィニッシャーです。
オイルフィニッシャーは、ウレタンなど被塗装面に膜を作るコーティング性塗料とは違い、内部に浸透し固まることで木材を守る浸透性塗料です。
亜麻仁油は保護・防腐・撥水に木材に優れた天然塗料で、日本では和傘の撥水剤などに使われてきました。


実は、わたしたちはこのワトコオイルのことを知りませんでした。
建築費用の見積書を精査しているときに、

さっそく、建築士の杉浦さんに聞いてみると、

というアドバイスをもらい、初めてワトコオイルという製品があることを知りました。
そしてその程度なら二人でなんとかできそうだと思い、建築費用から外してもらったのですが、この時点では その作業量は ’2日3日で終われる’ レベルとしか考えていませんでした。
養生&塗装
養生
建物の引き渡しがおこなわれた後、早速ワトコ塗りを開始しました。
まずは養生です。
被塗装部分以外にワトコオイルがつかないように養生をしていくのですが、これが思いのほか大変でした。

それでもなんとか養生を済ませ、ワトコの一度塗りまで終わらせて翌日来ると、この状態。
養生テープが剥がれ落ちてしまうのです。

テープの長さを短くし1本1本のテープが重くならないようするなどの工夫を試みましたが、最後までこの「剥がれ落ち」を抑えることができませんでした。
以前、現場監督さんが言っていたことを思い出しました。
‘ 塗装は養生に始まって養生に終わります。’

塗装
塗装は何か箇所かに分けておこなうことにし、その部分の養生が済み次第、ワトコ塗りを始めました。
ワトコの基本的な塗り方を調べてみると、以下のような手順が示されていました。
- 塗装部分の表面のほこりや汚れを取り除く。
- サンドペーパー(#240以上)を使い、木製品の表面の木地調整(研磨)をおこなう。
- 適度な量のワトコを塗る。(塗り1回目)
- 15分~30分程度、放置。
- 木材の中に浸透しきれず浮いているワトコをふき取り、1時間乾かす。
- ワトコの量を1回目の1/3~1/4程度に減らし、薄めに2回目を塗る。
- まだ濡れている状態で、サンドペーパー(#240~400)で表面を研磨する。
- 表面に残った塗料を完全にふき取る。
- 24時間以上乾燥させる。
メーカー推奨の手順はこうでしたが、わたしたちはその日の都合に合わせて工程を進めていきました。


塗り残しが見つかったりして、ワトコ塗りが終わったのはなんだかんだで半月以上はかかったと思います。
ホワイトのワトコを塗っていったので、木製部はこのとおり白っぽく。

塗りの後半は徐々に作業量も減っていき、並行して窓ふさぎなどもおこないました。

この後も、事務的な手続きや調度品の買いそろえなどを時間を見つけておこなっていきます。
※文中に示す値や内容は、わたしたちがスタジオを作成してく過程で学んだことです。それぞれの分野に対し、わたしたちはあくまでも素人です。誤った数値や、解釈違いの内容があるかもしれません。ご了承お願いいたします。