この日記は、妻に革製スティックケースをプレゼントするまでの記録。
目次
内袋・ファスナーのあるものをつくりたい
前回、大きめの革を初めて購入し、初めて「縫い」のある製作をした。
合わせて読みたいレザークラフト日記 9【縦型ペンケース】
これまでハギレを使って、各工程の練習や製作をおこなってきた。欲が出てきた。もう少し大きなものがつくりたい。公開されている型紙をダウンロードし、新たな道具を買い足し、実店舗で革を買い、縦型のペンケースのつくってみた。
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縫い孔の並びがきれいではない等の課題は残ったが、一応形にはなった。
次の欲が出た。
よりスティックケースの製作に近づけるよう、内袋・ファスナーのあるものをつくりたい。
Day10. ラウンドファスナー式の長財布をつくる
レザークラフトは妻に革製のスティックケースをプレゼントするという理由で始めたのだが、もう一つプレゼントをしたいものがある。
それは長財布。
彼女は土屋鞄製の上質な財布を使っているのだが、上質すぎて遊びっ気ががない。
そろそろ訪れる彼女の誕生日に、もう少しカジュアルな財布を自作してプレゼントしようと思っている。
そして、この製作で「内袋・ファスナー」の工程も経験できる。
今回は無料なんてことを考えず、お金がかかっても気に入った型紙を使おう。
「レザークラフト塾」のサイトよりの型紙をダウンロードし、製作方法は配信動画【ラウンドファスナーウォレットの作り方】にならうことにした。
パーツは9種類13枚、これだけでも今回の製作がたいそうなチャレンジになることが推測される。
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Day10-1. 購入した革は3種4厚み
今回の製作に必要な革の大きさは、おおよそA4・4枚分。
もちろん手元にはその大きさのものはないので、革は買わなくてはならない。
教習動画では、親切にもちょうどよい大きさの革の購入先まで紹介されている。
イタリア製のヌメ革「マルゴー」を1.5㍉と1.2㍉厚に漉いて届けてくれる。
しかし、わたしは自分で革を探すことにした。
それは、
- 外側と内側の色を変えたかった
- 実店舗でいろいろ聞きたかった
ということが理由である。
結果、カード入れ部分をロロマ(1.0㍉厚)・栃木レザー(1.3㍉厚)、外装・小銭入れ部分をカフー(2.0㍉を半分1.5㍉厚に漉く)と3種類4厚みの革を購入した。
教習動画では使う革の厚みは1.5㍉と1.2㍉だが、近い厚みの革が売られていたのでカード入れ部分は1.0㍉厚にし、外装部は2.0㍉厚・小銭入れ部分は2.0㍉から漉いて1.5㍉厚にして使うことにした。
では、栃木レザーはなぜ買った?
これはわたしの計算違いでロロマが足りず、改めて店舗に行ったところ、たまたま同じような色の・必要な大きさのこの革がカットコーナーに置かれていたというだけの理由。
サドルレザーの意味も分からず買ってきたのだが、この硬さが吉と出るか凶と出るか。
ちなみにこれらの革を購入したお店は、台東区浅草橋の「タカラ産業」。
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Day10-2. ファスナーほか、買い足したもの
革のほかに買い足しておいた部材・道具がある。
左側:ファスナー関係。3号(20㎝)、5号(50㎝)、5号ファスナー用の留め具、Dカン。
中側:カシメ(小)、カシメ(小)用打ち具、ビニモMBT(No.125色、太さ8番)、スモールドレッサー、円カッター(これのみ以前から使用)
右側:両面テープ(3㍉幅)、両面テープ(5㍉幅)
ファスナー類は、蔵前の「Kファスナー」で購入。
先日お邪魔した柳橋の「レザーメイトさとう」で話を聞いたところ、ファスナーならこのお店の方がよいと教えてくれたのだ。
3号は完成品、5号はパーツで購入。
いろいろと説明してくれたが、正直聞いただけではチンプンカンプン。
実際にやってみてわからなければ、調べるのみ。
「タカラ産業」は浅草橋、「レザーメイトさとう」は柳橋、「Kファスナー」は蔵前。
ここになければあそこに歩いていく というこの距離感が本当にありがたい。
ちなみに円カッター(黄色)は、この切り抜き部分に使用。
本来ならばポンチで抜いてしまうのだが、そのポンチを買い忘れて試しに使ってみたら、きれいに切り抜くことができた。
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Day10-3. ヌメ革の表面処理
先に教えてほしかった。
コバ処理をした際に、トコフィニッシュが革表面に付いてシミになってしまった。
取れないか、目立たないようにできないかと調べたり、指でこすったりしてみたがダメ。
しかし調べた甲斐はあり、どうやらヌメ革は加工前に表面処理をするのが常だと知った。
シミ・キズ防止のために水でこすったり、それプラス、革職人たちは各々独自の方法で加工をしているという。
レザークラフト塾でもこんな動画(「購入したヌメ革 そのまま使っていませんか?【水シミや汚れに強くなる】」)があった。
なら、初心者講座でいの一番で教えてよぉ。
すでにシミをつけてしまったが、この後の予防ということで動画で紹介されていた「Lizedコバ仕上剤 グレージングトップ」を使って表面処理をおこなうことにした。
このコバ仕上げ材は、耐熱性と耐溶剤性に優れる「ミルクカゼイン」と密着性に優れた「ウレタン樹脂」を含んでいるということで、表面保護力には期待できそう。
加工はいったん止めて、この商品で表面処理を済ませてから再開。
カフーと言うデリケートな革にも使えるのか、届いてから端材を使ってまず試す。
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Day10-4. すでに終了している加工とこの後
各パーツの裁ち、床面の処理、ふちのコバ処理は済ませた。
パーツが13枚もあるので、これらの工程だけでもかなりの時間がかかった。
しかしここまでの工程は、今までおこなってきたことのみ。
これから内側の仕上げ、ファスナーの取付など、未経験のものをおこなっていく。
練習とは言え製品づくりは、ハギレでの練習とは真剣度が違う。
失敗すれば用意した革も部材も台無しになる。
不安もあるが、楽しみはそれ以上である。
この記事58から始めた わたしのレザークラフト
この日記は、妻が満足する革製スティックケースをプレゼントするまでの記録。 【58から始めたレザークラフト】を最初から読む
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