この日記は、妻に革製スティックケースをプレゼントするまでの記録。
目次
ロール式のスティックケースの製作
そろそろ「ドラムスティックケース」用の何かをつくっておこう。
最終的にはボディーバック式のケースを作りたいと思っているのだが、その前にスティックを収容する何かを作っておけば仕様を考える上で大きな参考となるだろう。
合わせて読みたいレザークラフト日記 12【ロールスティックケース①】
そろそろ「ドラムスティックケース」用の何かをつくっておこう。最終的にはボディーバック式のケースを作りたいと思っているが、その前にスティックを収容する何かを作っておけば今後の参考になる。そこでロール式のスティックケースを製作することにした。
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6パーツの裁ち、床面の処理、一部コバ処理、小物入れ部分のファスナー付けを済ませたところで前回は終了。
刻印入れ・ハトメの取付などのオプション的な工程が残っているが、この後は基本は黙々と縫っていくことになる。
Day13. ロール式のスティックケースの完成まで
黙々と縫っていけば完成の時を迎えるはずだったのだが、実際はそうはいかなかった。
このロールスティックケースの製作は、型紙なし・教則動画なし。
黙々というより、確認・考えの連続となった。
そして結果として工程を重ねていくうちに、これは止めておこう、こうしたらより良いものができるんじゃないかという考えが出てきた。
それが一から作るということの危うさでもあるし、楽しさでもある。
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Day13-1. 革ひも留めの中止とハトメの追加
当初の予定では、ケースを三つ折りした後に上下に縫いこんだ革ひもを巻いてケースを留めることを考えていた。
図面を描き、紙を使って全体のダミーを作った上でそれが可能と判断した。
のだが、実際に切り出したパーツを使って試しに巻いてみると、この革ひもの厚さ・長さではどうも心もとない。
完成してみなくては確かなことは言えないのだが、縫った後にダメだと分かり糸を解き、縫い直すのは辛い。
それに、二枚重ねにしたり、これ以上長いひもを切り取る直線部分が革に残っていない。
どうする?
少々安っぽい見栄えになるかもしれないが、ケースの留めはひもを使い、ハトメを1か所から3か所に増やすことに決めた。
ケースが閉じなかったら使い物にならない。
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Day13-2. ハトメの取付、大失敗!
これが完成品のハトメ部分の裏側。
革ひもを挟み込んで縫い付けるという前提だったため、補強の意味も込めて裏側にもう一枚革を当てることにしていた。(ここにちょっとしたものを入れることもできる)
本体部分3か所にハトメを取り付け、裏の革との仮止めも完了。
なんの疑問もナシ。
結果このとおり。(泣)
裏側の革に穴がないことに、ボンドで仮止めを終えた後に気づいた。
なにこれ、ひもが通らないじゃん。
結局、ボンドでしっかりとくっ付いてしまっているハトメ周辺の2枚の革を引き離し、ハトメを取り外した。
結果として、この部分は波を打ち、革の強度も落ちてしまった。
自分で考えながらやるというのは、こういうことね。
本当に良い勉強になった。・・・(泣)
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Day13-3. 小物入れをもう一つつくろう
大きな痛手を負いながら、とりあえず残りはスティックを入れるポケットの縫いだけというところまでたどり着いた。
ここでふと思った。
’ 妻は4組(計8本)ものドラムスティックを常に持ち歩いているだろうか? いや、見たことがない。 ならば、使わないポケットを小物が入れられるような仕様に変更しよう!’
彼女は、練習時にスティック以外に必ず持って行くものがある。
ドラムの調整には欠かせない「チューニングキー」だ。
当初、このチューニングキーはファスナー付小物入れに入れるようにと考えていた。
しかし一番表側の一番目立つ部分がこのチューニングキーを入れることでぼっこり膨れるより、内側に収納してしまった方が見た目が良いんじゃないか?
そこでいきなり途中で、以下のように仕様の変更をおこなった。
一か所の縫いを途中までにし、縫わない部分をオープンにした。
そして別途作った小物入れをそこに収納することにした。
こんなふうに。
糸孔は残ってしまったが、この判断はありだと思っている。
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Day13-4. 刻印を入れる
妻は50を過ぎてドラムを習いだした。
当時、二人で ’おばさんが始めたから、オバドラムだね ’ と話していた。
初めてのドラム用品向けのレザークラフトには、記念にこの言葉「Obadrum」の刻印を入れたいと思っていた。
ハトメ側の上下に2か所、それも上側はひっくり返って刻印されているのは、向きを間違えて打ち直したから。
「Obadrum」の後にネコの足跡があるのは、刻印した位置の左右のバランス調整。
ともにナイスリカバリーと考えることにした。
やっと『Obadrum』を入れることができた。
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Day13-5. 完成
完成。
母の日には少し間に合わなかったが、妻へのプレゼント。
そして、これからの製作への資料になるもの。
さて次回製作は、「バッグ」と名の付くものを作ろうと思う。
最終目標は【妻にボディーバック式のスティックケースをプレゼント】すること。
一歩一歩、本丸に近づきたい。
この記事58から始めた わたしのレザークラフト
この日記は、妻が満足する革製スティックケースをプレゼントするまでの記録。 【58から始めたレザークラフト】を最初から読む
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