今日はコードはずしに使っている、精密ドライバーの話です。
第二種電気工事士 筆記試験を受験を終え、現在、技能試験に向けて準備をする毎日。
技能の練習に使用する教材・工具は、この勉強を始める際に筆記試験用の教材と共に購入を済ませていました。
合わせて読みたい第2種電気工事士の資格を取る!ー教材編
第二種電気工事士の資格を独学で取ることにしました。資格取得の試験は、筆記と技能。筆記はテキスト1冊、技能はテキスト1冊に工具1セットと1回分の練習用部材をとりあえず購入しました。
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ケーブルなどの部材は消費する量がまったく分からなかったので、とりあえず1回分を買っておきました。
いざ技能練習を行っていくと購入したセットの部材量では、わたしには全く足りないことが早々に分かりました。
そのため、ランプレセプタクルの輪づくりなど練習を重ねたい項目は除き、単に接続に使う部分のケーブルなどは使いまわして省エネ練習を繰り返しています。
そして「抜いては刺して」の使いまわし練習をおこなっているうちに、コンセントやスィッチからコードをはずすのに精密ドライバーがとても便利だということに気づきました。
欠落は一発アウト
技能試験の合否は、電気技術者試験センターが公表している「電気工事士技能試験欠落の判断基準」にもとづいて判定がなされます。
この基準に反するもの=欠落が一つでも試験で組み立てたものにあれば、一発アウトです。
その判断基準に一つに、器具の破損に関しての項目があります。
12-5.器具を破損させたもの
ただし,ランプレセプタクル,引掛シーリングローゼット又は露出形コンセントの 台座の欠けについては欠陥としない。
しかし、あっさり壊れました。
力の入れ方を学ぶと共に使う工具も考える
このスィッチの破損は、コードをはずす際に起きました。
スィッチからコードをはずすには、はずし穴にマイナスドライバーを差し込んでコードを引っ張ります。
初めての電気工事作業。
力の入れ方も分からず、ゴリゴリやったせいもあります。
しかし器具の中には、あきらかにドライバーを差し込んだ時に窮屈なものがありました。
力加減だけでどうにかなるのだろうか?
しかも緊張高まる試験会場で、練習の時のような力加減でおこなうことができるだろうか?
無理なくコードをはずす、そんな器具はあるのだろうか?
さっそく、探してみました。
接続器具からコードをはずす器具
探せばあるものですね。
コードを配線器具からはずすための用具が販売されていました。
ホーザン(HOZAN) 合格マルチツール DK-200
第二種電気工事士の技能試験の教材なども取り扱っている機械・工具メーカーのホーザンから、「第二種電気工事士技能試験用」として多目的工具が販売されています。
コードはずしを始め、技能試験で施工する7つの作業がこの器具1つでおこなえるようになっています。
パナソニック(Panasonic) プレートはずし器
わたしが破損させたスィッチの製造メーカー、パナソニックから販売されている器具です。
「配線器具の化粧ハンドル/化粧カバーはずしに」と書かれていますが、コードを配線器具からはずすのに重宝するという口コミが多数見られます。
コードはずしに精密ドライバーが役に立つ
先にご紹介したコードはずしに使える2つ器具は、スイッチなどの配線器具を破損させる危険性をかなり落としてくれるのではないかと思います。
価格もアマゾンで購入すれば、HOZANが666円、パナソニックが555円という価格で高いものではありません。
(※2021.11月現在の価格。アマゾンプライム会員ならば送料無料対象商品。また、「初回のご注文は送料無料です。(Amazonが発送する商品のみ)」とあります)
しかし、
と考えたら、ちょっと無駄なような気もしてきました。
そこで身の回りにあるもので、コードはずしに使えるものがないかと探してみたのです。
もっと先の薄いものはないか?
ありました!
わたしが眼鏡の調整に使用している精密ドライバーセットの中の、1.2㎜マイナスです。
わたしが使用している精密ドライバーセットの中には、工具の先の大きさで2.0・1.6・1.4・1.2㍉と4種類のマイナスドライバーが揃えられています。
この4種類をそれぞれコードはずしに試してみたところ、一番小さな「1.2㎜マイナス」がわたしには一般的なマイナスドライバーより使い勝手がよいものでした。
もちろん、先にご紹介したホーザン・パナソニックの器具は確かだと思います。
ただわたしのように【ちょっともったいないな・精密ドライバーが手元にある】という受験者ならば、試す価値はあると思います。
(※精密ドライバーの試験場に持ち込みは確認済み。ただし手を加えていないものに限る。また、引っ掛けシーリングやコンセントなどはずし穴の幅が広いものは通常のマイナスドライバーの方が良し。)
自分にあった工具をしっかり確認して持ち込む
第二種電気工事士の筆記試験が終えて約1ヵ月。
この間、「一日一度は技能試験の準備に触れる」ということを自分のルールにしてきました。
そうしている中で、器具はこういうもの方が自分には使いやすいのではないかというものが出てきました。
今回の精密ドライバーもその一つです。
その他にも、こんなものを使ったら作業がはかどるなぁと思ったものがいくつかあります。
しかし、そう思って使っていても、実際に試験場に持ち込めなければ意味がありません。
わたしは新しい器具や部材を試すたびに、試験センターに持ち込みの可否を必ず確認するようにしています。
ちなみに、今まで確認をしたものにはこんなものがあります。
HOZANの合格クリップ・マスキングテープ・3色ボールペンなどです。
合格クリップはECサイトの口コミでも持ち込みの可否が分かれていたので、実際に問い合わせをしてみました。
’合格クリップですか?大丈夫ですよ’と逆に聞かれてしまい拍子抜けしました。
逆にこれはダメなのかと、確認してよかったものもあります。
コードの絶縁をはぎとるために使っている「ケーブルストリッパ」。
太さが見た目で分かりやすいように、ストリッパ本体にマジックで色塗りをしていました。
これは【工具に手を加えた】ということで試験監督官に問われる可能性があるので、消しておいた方がよいと言われました。
複線図やケーブルの取り付け方など、できる限り自己流を持ち込まないようにしているものがある一方、今回お話した「精密ドライバー」のように自分の身体の動きや力加減に合うようなものは、確認を取った上で持ち込み用具に加えていこうと考えています。
残りあとひと月。
時間内(40分)にかつ正確に、組み立てを完成させられるように早くなりたいものです。